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NBA

ハワードがシクサーズの入団会見で明かした“悟りの境地”と“移籍の理由”「チャンピオンシップを獲得して分かったんだ」

秋山裕之

2020.11.26

「チャンピオンシップを勝ち取ることが全てだった。それで俺は分かったんだ。世界でもベストなスタッツを残したとしても、何の意味もないんだとね。俺はチャンピオンシップを手にした。その過程で無得点に終わる試合やフィールドゴールが1本もなし、1度もコートに立つことさえない試合もあった。でもトロフィーを掲げることができたんだから関係ないのさ」

 25日に行なわれた入団会見でハワードはそう語り、シクサーズの一員として再び頂点を目指す決意を新たにした。12月8日に35歳を迎えるビッグマンに対して、シクサーズはリバースHCがフリーエージェント(FA)交渉解禁初日からコンタクトを取ってチームに勧誘し、ハワードの心を掴んだという。

「フィリーへ行くことを決定的にしたのは彼の存在だった。ドックはフリーエージェンシーで俺に唯一、声を掛けてくれたコーチだったからね。最初に俺へ連絡して、彼は『このチームは君を必要としている』と言ってくれたんだ。その後にダリルも連絡をしてくれた。そこで俺は、今必要とされているのはこのチームなんだと思ったよ。ドックが必要としてくれたこと、この機会を与えてくれたことがたまらなく嬉しいね」
 
「もうひとつのタイトルを獲得すべく、与えられたことは何がなんでもやってみせる」。キャリア17年目のベテランセンターは、自身7チーム目となる新天地でも粉骨砕身する覚悟だ。

 グリーン、そしてハワードと2人の優勝経験者をロースターに加えたシクサーズ。エンビードがいることで、ハワードはレイカーズの時よりもプレータイムが短くなる可能性があるものの、今季もベンチからエネルギッシュなプレーでチームを盛り立て、必ずや勝利をもたらす一助となるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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