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NBA

FA戦線の“勝ち組”となりつつあるホークス。開幕に向けた最後の課題とは?

秋山裕之

2020.11.27

 チームはあくまで生え抜きのコリンズを主軸に据える構えだが、一方で彼は今、重要な局面を迎えている。キャリア4年目の開幕を前に、ホークスとの延長契約を望んでいるからだ。

「俺はホークスでMAX契約を勝ち取ることができると感じている。でもこれはビジネスであって、毎回欲しいものが手に入るわけじゃないことも分かっている。俺はホークスの一員でありたいし、このチームに残りたい」

 コリンズは5月14日に地元メディア『The Atlanta Journal-Constitution』の中でそう話しているものの、開幕前に高額な延長契約を締結することができるかは現時点で微妙。シュレンクGMはコリンズとの延長契約について「是非ともそうしたいと思っている」と語っているが、カペラ、オコングといったタレントに加え、新たにボグダノビッチやガリナーリと高額契約を結んだ点、さらに来夏にはヤングとの超高額の延長契約が確実視されていることからも、両者の間で妥協点を探る必要がありそうだ。
 
 コリンズと同期の2017年ドラフト組で、今オフに所属チームとのMAX契約に合意したと報じられたのは、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタム(1巡目3位)、サクラメント・キングスのディアロン・フォックス(1巡目5位)、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェル(1巡目13位)、マイアミ・ヒートのバム・アデバヨ(1巡目14位)の4人のみ。

 コリンズは昨季、得点とリバウンドで平均ダブルダブルを記録したとはいえ、この4選手と比較するとチーム内外でのインパクト不足は否めない。テイタム、フォックス、ミッチェルはいずれもチームのトップスコアラーで、アデバヨはヒートを攻守で支え、ファイナル進出へと導いている。

 もしコリンズがどうしてもMAX契約を望むのならば、そのタイミングは開幕前ではなく、今季終了後に完全FAになってからだろう。だがそのためには今季オールスター入りするほどの大躍進を遂げるか、チームがプレーオフに進出し、その原動力として存在価値を認めさせる必要がある。ホークスがコリンズに対してどのような延長契約のオファーを提示するのかは、今後のチームの未来を左右しうるだけに、非常に興味深いところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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