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NBA

ジャズの大エースへ!MAX契約を結んだミッチェルが意気込み「コート上でレガシーを残したい」

秋山裕之

2020.11.30

 ミッチェルはそう謙そんしていたものの、1年目から非凡な得点力を見せただけでなく、プレーオフではケガで戦線離脱したリッキー・ルビオ(現ミネソタ・ティンバーウルブズ)の代役として司令塔役も務め、周囲を驚かせた。

 2年目の18-19シーズン。チームはプレーオフのファーストラウンドでヒューストン・ロケッツに1勝4敗で敗れたものの、ミッチェル自身はレギュラーシーズンで平均23.8点、4.1リバウンド、4.2アシストと順調に成長。

 そして昨季はチームメイトのルディ・ゴベアとともに初のオールスター入りを果たし、レギュラーシーズンで平均24.0点、4.4リバウンド、4.3アシストをマーク。プレーオフではデンバー・ナゲッツを相手に3勝1敗から3連敗を喫して1回戦で姿を消したとはいえ、初戦でリーグ歴代3位の57得点の大爆発、7試合を通じてリーグベストの平均36.3点(FG成功率52.9%、3ポイント成功率51.6%、フリースロー成功率94.8%)、5.0リバウンド、4.9アシストを叩き出した超絶パフォーマンスは記憶に新しい。
 
 シリーズ終了後、ミッチェルは「これは決して終わりなんかじゃない。僕は自分に何ができるか分かっているし、チームとしてもどれほどハードにやってきたか分かっている。だからこれは終わりではなく、僕らにとって始まりなんだ」と語っていた。

 新契約がスタートする21-22シーズンから、約30億円の超高額年俸を手にする若きスコアラーは、約1か月後に幕を開ける新シーズンに向けて「僕はこれから先も変わらずに、同じ人間、同じ選手として努力を続けていく。そしてコート上でレガシーを残していきたい。王座を勝ち取ることは素晴らしいことだし、ゲームも最高だ。でも最終的に、僕はブラック・アメリカンであり、それこそがレガシーなんだ」と決意を発した。

 昨季の主要メンバーに新戦力を加えたジャズは、今季もウエスタン・カンファレンスの上位を争う戦力を有する。大舞台で一皮むけたエースのミッチェルを中心に、さらなる躍進を期待したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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