27歳のシュルーダーにとって、今季は契約最終年。来夏には制限なしＦＡとして大きな注目を集めることになるだろう。去就について聞かれると、スコアリングガードはこう切り返していた。

「最終的に、俺は今シーズンにフォーカスするだけ。フェアな契約で、すべてが正しい方へと進めば、もちろん長い間このチームにいたいね。でも今はこれから迎えるシーズンに集中しようとしている」

　これまでのキャリアで、シュルーダーはホークス在籍時の15年にカンファレンス・ファイナル進出を果たしたものの、その時はレブロン率いるキャブズの前にスウィープ敗退。６度のプレーオフのうち、４度もファーストラウンドで敗退していたこともあり、連覇を狙うレイカーズの一員としてプレーできることに興奮を隠せないようだ。
  「この組織にいることができて光栄だね。彼らが俺を獲得したことには理由があるんだと思う。それは連覇を狙っているからさ。このチームは17回も優勝し、とてつもない歴史を持つ球団だと思う。それにＮＢＡで最も大きなプラットフォームだから、俺はものすごくワクワクしている。ここにいることができて光栄だし、シーズンが始まるのが待ちきれない」

　シュルーダーを加えたことで、昨季の覇者はどのように進化していくのか。ＮＢＡ史上単独首位となるフランチャイズ史上18度目の王座獲得に向けて、今後もレイカーズから目が離せない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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