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NBA

マジックに逆転負けで開幕3連敗のウィザーズ。エースのビールが挙げたチームの課題とは?

秋山裕之

2020.12.28

 ところが、第4クォーターに入ってマジックのセカンドユニットが流れを変えていく。アンソニーのフリースロー、マイケル・カーター・ウイリアムズの2連続フローター、ケム・バーチのフローター、ロスのショットが決まって10-0のランで一気に射程圏内に持ち込む。

 対するウィザーズはネトのドライブや3ポイント、ビールのジャンパーなどで何とかリードを保つも、フルツのレイアップ、フルツのアシストからヴュチェビッチの3ポイントが決まって1点差まで詰め寄り、残り2分57秒にフォーニエのフリースロー2本でついに逆転。

 ウィザーズもブライアントとネトのショットで残り59.8秒に3点差をつけ、今季初勝利に大きく近づく。しかしマジックはタイムアウト明けにフルツのレイアップ、ウィザーズのショットミスを挟んでヴュチェビッチがショットを決めて逆転すると、そこからフリースローで着実に得点を重ねて120-113で逆転勝ち。今季負けなしの3連勝とした。

 勝利したマジックではフルツとロスがそれぞれ26得点、フォーニエが19得点、ヴュチェビッチが15得点、8リバウンド、4アシスト、アンソニーが12得点、7リバウンドをマーク。

 接戦を落としたウィザーズは、ビールが29得点、5リバウンド、7アシスト。ネトがキャリアハイに並ぶ22得点に5アシスト、3スティール。ブライアントが16得点、7リバウンド、5アシスト。ブラウンJr.が12得点、アブディヤが9得点、9リバウンドを残すも開幕3連敗。
 
 試合前、スコット・ブルックス・ヘッドコーチは「この長い期間において、ベストなケミストリーを見せている。私がここに来てからでは間違いなくね」と話していたものの、勝ち切ることができなかった。「このチームは(開幕前に)望んでいた位置にはいない、私はもっといい仕事をしなければならない。もし3試合のシーズンであれば、我々はいいシーズンだとはとても言えない。だが我々には69試合残されている」と語った。

 1試合目はともかく、2試合目については間違いなく勝てる試合だった。この時期はレギュラーシーズン序盤戦で、若手を起用することで将来的な成長は見込めるとはいえ、17点リードを失い、3点リードで迎えた残り約1分を勝ち切れなかったことはいただけない。

 ウィザーズは29、31日にシカゴ・ブルズとのホーム2連戦があるものの、その後はアウェー4連戦が待ち受けているだけに、ブルズ戦で何としてでも今季初勝利を手にしたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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