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NBA

開幕2連敗と苦しいスタートのウォリアーズ。チームの修正点についてカリーも「わからないね」とお手上げ?

秋山裕之

2020.12.27

個人としては記録達成が続きそうなカリー。ただチームは開幕2連敗と苦戦が続いている。(C)Getty Images

個人としては記録達成が続きそうなカリー。ただチームは開幕2連敗と苦戦が続いている。(C)Getty Images

「僕らには勝利が必要だ。今すぐにね」

 12月25日(日本時間26日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとのクリスマスゲームに99-138で惨敗した後、ゴールデンステイト・ウォリアーズのフランチャイズプレーヤー、ステフィン・カリーはそう漏らした。

 22日のブルックリン・ネッツ戦(99-125)での大敗に続き、開幕2連敗となったウォリアーズ。バックス戦では最大43点差をつけられる屈辱を味わい、イースタン・カンファレンスの強豪2チームに勝利への思いを引き裂かれる結果となった。

 この試合ではカリーが19得点、6アシスト、新人ジェームズ・ワイズマンが18得点、8リバウンド、3ブロック、アンドリュー・ウィギンズが12得点、6リバウンド、ブラッド・ワナメイカーとジョーダン・プールがそれぞれ11得点をマーク。ただ、攻守両面で力不足は明らかだった。
 
「私が最も残念でならないのは、この2日間の練習で上手くできていたことがほとんど遂行しきれなかった点だ。これではチームがバラバラで、組織としても乱れているようなもの。ヘッドコーチとして、私は責任を負わなければならない」

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は敗戦後にそう語り、屈辱的な2連敗に唇をかみしめた。右足の故障によりリーダーのドレイモンド・グリーンを欠く状況とはいえ、ここまで初白星まで遠い道のりになるとは思っていなかったのだろう。

 アキレス腱の断裂によりクレイ・トンプソンが今季全休となったなか、ウィギンズと新加入のケリー・ウーブレイJr.は開幕2試合でフィールドゴール成功率24.1%(14/58)、3ポイントに至っては成功率わずか9.5%(2/21)と絶不調。カリー自身もオフボールからキャッチ&シュートを繰り出すことがなかなかできず、自らディフェンス陣を切り裂いてプレーメークしなければならない場面が増えているというのが現状だ。

 数少ない明るいニュースと言えば、カリーがリック・バリーの通算得点(1万6447得点)を抜いたことか。通算1万6458得点に到達し、ウィルト・チェンバレン(1万7783得点)に次ぐフランチャイズ史上2位に名を連ねた。
 
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