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NBA

最大28点のビハインドから猛反撃を見せた八村とウィザーズ。しかし一歩及ばずセルティックスに惜敗

秋山裕之

2021.01.09

 しかしそこで目が覚めたのか、ブラッドリー・ビールのプルアップジャンパーや3ポイントを皮切りに、八村もフリースローライン付近から得意のミドルレンジジャンパー、ファーストブレイクから左レイアップを決めて追い上げ態勢に入る。

 守備ではギャリソン・マシューズ、モリッツ・ヴァグナーのハッスルプレーでセルティックスのターンオーバーを誘発。第4クォーター残り約10分でウエストブルックと八村をコートへ戻すと、ヴァグナーのスティールから八村がクイックダンク、ウエストブルックのパスから八村が3ポイントをリングに突き刺し、残り7分36秒、ついに4点差と射程圏内まで持ち込む。

 だがその後、セルティックスはウィザーズの追い上げを許さず、最後は107-116で敗戦。八村は残り約3分、テイタムに1対1を仕掛けられ、ペイントエリアまで持ち込まれるもパスアウトに追い込む好守備を披露した。
 
 また、マッチアップしたスマートにはバックコートからしつこくマークしたことでその闘争本能に火をつけたのか、試合終盤には“洗礼”も受けた。残り1分31秒、リバウンド争いで八村と左腕が絡んだスマートは、お家芸ともいえるフロッピングのようなリアクションを見せて八村のファウルを誘発。「えっ…」というような反応を見せていた八村へ話しかけ、涼しい顔でフリースロー1本を沈めてウィザーズにとどめを刺した。

 その時点で試合の勝敗は決まっていたものの、八村は残り36.4秒に左ローポストでボールを持ち、スマートへ“お返し”とばかりにターンアラウンドジャンパーをヒット。リーグ最高級のディフェンシブガードを相手に、見事なムーブを披露した。

 セルティックスはテイタムが32得点、ブラウンが27得点、13リバウンド、5アシスト、スマートが13得点、5リバウンド、5アシストをマーク。この日は新型コロナウイルスのヘルス&セーフティプロトコルのため、トリスタン・トンプソン、グラント・ウィリアムズ、ロバート・ウィリアムズ三世らビッグマン勢が揃って欠場したものの、タイスとフォールが奮闘を見せた。
 
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