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NBA

ウィザーズが10日ぶりに練習再開も八村を含む約半数が不参加。2週間ぶりの次戦は変則ラインナップでの戦いに

秋山裕之

2021.01.22

「今日は9人が参加したから、練習の範囲が広がったよ。3対3対3の練習ができたからね。とにかく選手のコンディションと健康が第一。NBAコミッショナー(アダム・シルバー)は、スポーツ界で最高のコミッショナーだ。常に選手の安全と健康を第一に考えてくれている。これで(次の試合までに)少し時間ができた。個々のメンタル面の準備と、実戦に必要なコンディションへ整え直す時間ができた。頭数は少ないが、なんとか戦えると思う」

 ブルックスHCは21日の練習後にそう語り、スパーズ(24日)、ヒューストン・ロケッツ(26日)、ニューオリンズ・ペリカンズ(27日)とのアウェー3連戦に向けてコンディションを整えていくことを明かした。

 とはいえ、八村を含め多くの選手が欠場を余儀なくされる苦しい状況に変わりはない。現状のロースターでセンターはロビン・ロペスのみ。そのため、フロントコートはアイザック・ボンガ(203cm)とアンソニー・ギル(201cm)、さらにはビール(191cm)もインサイドを担う場面が出てくるだろう。

「選手たちは工夫が必要だと理解している。相手チームも(変則的なラインナップに)混乱するんじゃないかな? 今、このチームには5番(センター)が1人(ロペス)しかいない。“ロビンと4ウィングス”だ。まるで1970年代のバンド名みたいだ(笑)。とにかく、選手たちは試合をすることを楽しみにしている」
 
 指揮官は現状のいびつなロースター構成を冗談交じりに語ったものの、変則的なローテーションになることは確実。スパーズ戦ではウエストブルックの出場の可否も微妙であり、八村やベルターンスの復帰も現時点では未定だ。

 離脱している選手たちについては、ロペスが「グループメールを通じてしっかり連絡を取り合っている。直接メールも送っているよ。大事なのは、常に情報交換をすること。離脱している選手たちを置いてきぼりにしないこと。モー(ヴァグナー)、ルイなどは皆、自宅で一生懸命に自主トレをしているようだ」と話している。

 はたして、変則ラインナップのウィザーズはアウェー3連戦を乗り切れるのか。勝敗はもちろん、その戦いぶりにも注目していきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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