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NBA

シャック退場の窮地を救った21歳の新鋭。コビーが真のスターになった日【コビー・ブライアント名勝負:Part.4】〈DUNKSHOOT〉

出野哲也

2021.01.26

コビーは延長だけで8得点を奪取。1点リードの残り5秒には味方のミスショットを押し込み、優勝に王手をかける原動力になった。(C)Getty Images

コビーは延長だけで8得点を奪取。1点リードの残り5秒には味方のミスショットを押し込み、優勝に王手をかける原動力になった。(C)Getty Images

「こんな試合を毎日夢に見てきたんだ」と試合後に笑顔で語ったコビー。レイカーズは次の第5戦で大敗しており、もし第4戦を落としていたら、12年ぶりの優勝は危うかったかもしれない。

「肉体的なタフさと決断力、プレッシャーのかかる場面を望む精神的な強さ、そしてスキルの高さ。コビーの偉大さをすべて詰め込んだような試合だった」(NBA.comのスコット・ハワード・クーパー)。
 
 コビーは当時21歳、NBA4年目のこの年はレギュラーシーズンでも平均22.5点をあげ、2度目のオールスターに選ばれるなど、すでにスター選手の地位を確立していた。カンファレンス優勝を決めた試合でも25得点、11リバウンド、7アシスト、4ブロックの大活躍だった。けれども世界中が注目するファイナル、そしてシャック退場の後を受けて輝きを放ったこの一戦で、コビーは真のスーパースターになったと言っていいだろう。

文●出野哲也
※ダンクシュート『コビー・ブライアント追悼号』原稿に加筆・修正

【PHOTO】「Mr.レイカーズ」&「Mr.NBA」史上最高のスーパースター、コビー・ブライアント特集!
 
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