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NBA

ジョーダンから主役を奪ったコビー。神様を本気にさせた19歳の球宴デビュー戦【コビー・ブライアント名勝負:Part.5】〈DUNKSHOOT〉

出野哲也

2021.01.26

第1クォーター序盤、前年のダンク王者はガーネットのパスからアリウープでフィニッシュ。挨拶代わりの豪快な一発で、目の肥えたニューヨークのファンを唸らせた。(C)Getty Images

第1クォーター序盤、前年のダンク王者はガーネットのパスからアリウープでフィニッシュ。挨拶代わりの豪快な一発で、目の肥えたニューヨークのファンを唸らせた。(C)Getty Images

「彼は私に向かってきたね。私だって、体調の良くない選手がいると知っていたらそこを突くだろうからね」

 大きな舞台、憧れの選手を目の前にしてもコビーに一切の遠慮はなかった。

 試合前に「ナーバスになっている」と言っていたのが本当とは思えぬ溌剌とした動きで、前年のダンク王らしく360を決めたかと思えば、ケビン・ガーネットのパスを受けての両手アリウープもかまし、ビハインド・ザ・バック・ドリブルからのレイアップなど、多種多様な技を繰り出して観客を楽しませた。かと思えば、カール・マローンが彼のためにスクリーンを試みた際には「そこをどけ!」と言い放って、その鼻っ柱の強さが良くも悪くも話題に。最終的にこの日あげた18点はウエスト最多の得点だった。
 
 MVPに輝いたのは23得点、8アシストのジョーダンだったが、この日の主役はコビーだった。レイカーズの実況アナウンサー、チック・ハーンが「彼のプレーを見られたことを、いつの日か私たちは自慢げに語ることになるだろう」と言った通り、我々はスター誕生の瞬間を目撃したのだ。

文●出野哲也
※ダンクシュート『コビー・ブライアント追悼号』原稿に加筆・修正

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