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NBA

“マンバメンタリティ”が凝縮。弟分ウェイド越しに決めた起死回生の逆転弾【コビー・ブライアント名勝負:Part.8】〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.01.27

劇的なブザービーターで逆転勝利を演出したコビー。エースの決勝弾にチームメイトとファンは歓喜し、直前で勝利を奪われたヒートの選手たちは唖然としていた。(C)Getty Images

劇的なブザービーターで逆転勝利を演出したコビー。エースの決勝弾にチームメイトとファンは歓喜し、直前で勝利を奪われたヒートの選手たちは唖然としていた。(C)Getty Images

 粘るヒートは残り49秒にウェイドのジャンパーでリード奪うと、その40秒後には2本のフリースローを決めて4点差をつける。しかし105-107とレイカーズ2点ビハインドで迎えた残り3.2秒、コビーは右サイドでメッタ・ワールドピースからスローインを受け取り中央へ向かってドリブル。ウェイドがしっかりとマークにつくなか、残り0.5秒でトップの位置からランニングジャンパーを放つと、大きな放物線を描いたボールはバックボードに当たってそのままゴールに吸い込まれた。

 あまりに劇的な決勝ブザービーターに、本拠地ステイプルズ・センターはまるで優勝したかのようなお祭り騒ぎ。コビーも両手を広げて歓喜し、チームメイトにもみくちゃにされながら喜びを分かち合った。
 
 コビーは衝撃の決勝弾を含めて第4クォーターに17得点を叩き出し、ゲームハイの33得点。マッチアップしたウェイドをFG21本中7本成功(26得点)に封じるなど、守備でも殊勲の働きを見せた。劣勢でも諦めずチームに勝利をもたらしたこのゲームは、まさに〝マンバメンタリティ〞が凝縮された一戦だった。

文●ダンクシュート編集部

※ダンクシュート『コビー・ブライアント追悼号』原稿に加筆・修正

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