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NBA

攻守兼備の2ウェイプレーヤー、アンソニー・デイビスがチームメイトから学んでいる新たなスキルとは?〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.05

 レブロンとヨキッチは自ら得点も奪いつつ、プレーメークでも際立った活躍を見せており、時には味方でさえも驚くような華麗なノールックパスを繰り出すことができる。一方、ガソルとグリーンはスコアリングに特化した選手ではないものの、自らが囮となって攻撃の起点となるほか、守備でもチームに大きく貢献している。

 特に今季からチームメイトとなったガソルは、デイビスに大きな影響を与えているようだ。ガソルはデイビスのパスについてこう話す。

「何よりも大事なのは、状況を読み取り、スペースを見つけることだね。ディフェンス側が彼に対してどんな罠を仕掛けようとしているのかを見て、先の展開を読む。それと同時に、アグレッシブさを保つこと。それはもう、紙一重の差なんだ」
 
 レイカーズは今季、デイビスが25得点以上した7試合で全勝しており、アグレッシブに点を取りに行くことが勝利に直結していることが見てとれる。それと同時に、4アシスト以上した8試合で6勝2敗を記録していることからも、デイビスがチームメイトたちの得点機会を演出することで、より手ごわいチームになっていることが分かる。

 デイビスがパサーとしての能力を高めることができれば、レイカーズはこれまで以上に多彩な方法で相手チームを打ち負かすことが可能になるだろう。レブロン、ガソルというこれ以上ないお手本が身近にいることは、デイビスにとって最高の環境と言っていいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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