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NBA

チームは首位を快走も気を引き締めるジャズの主砲ミッチェル「“2月のベストチーム”になりたいわけじゃない」〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.02.14

 就任7シーズン目のクイン・スナイダー・ヘッドコーチ(HC)は「このチームが正しい方法でプレーしている時というのは、誰が得点しようが誰も気にすることはない。それに与えられたポゼッションのなかで、誰が得点するかさえ誰も知らないんだ」と話す。

 この試合、ジャズはゴベアが27得点、12リバウンド、4ブロック、ジョー・イングルズが7本の3ポイントを含む27得点に5アシスト、ドノバン・ミッチェルが26得点、6リバウンド、8アシスト、ジョーダン・クラークソンが25得点、5アシストと、計4選手が25得点以上をマーク。

 オールスターセンターのゴベアは「俺たちはいろんな方法で得点できる。多くの選手たちが得点できるチームというのは、ガードするのが本当にタフなんだ」と、今季のチームに自信を覗かせている。

 ミッチェル&ゴベアというオールスターデュオの周囲に、コンリーやボーヤン・ボグダノビッチ、イングルズら有能なサポーティングキャストを擁し、ロイス・オニールやデリック・フェイバーズといったロールプレーヤーも複数抱えるジャズ。現時点で彼らが最も調子のいいチームであることは間違いない。
 
 ただしこのチームは過去4年間、プレーオフでカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ実績はなく、直近2年間はファーストラウンド敗退に終わっている。そのため、今季も優勝候補筆頭と予想する者は少ない。

 それはジャズの選手たちも理解しており、イングルズが「僕らが今の状況に満足しているとは思わないね」と語れば、ミッチェルも「僕たちは“2月のベストチーム”になりたくはない。(NBAファイナルが行なわれる)7月にベストチームになりたいんだ」と口にし、続けてこう話した。

「これまでの4年間とは違う。僕らはそう、過小評価されてきたんだ。今、ようやく僕らにも注目が集まってきて、ものすごく印象的な方法で応えているのさ。僕らにはまだ多くの面で成長を続けいかなきゃいけないことがあると思う。でも今このチームがやっていることは素晴らしいことだと理解しているよ」

 試合を重ねていくごとに自信を増しているジャズ。チームケミストリーも上々で、主力に大きなケガがないことも恵まれていると言えるだろう。だが、これはあくまでレギュラーシーズン前半戦の戦績にすぎない。

 3月中旬から始まる後半戦、そして何よりもプレーオフの舞台で、難敵揃いのウエストを勝ち上がることができるか。そのための自信を深めて、ケミストリーを醸成させるべく、今後も白星を重ねていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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