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NBA

八村塁は開幕戦にスタメン出場できるのか?日米の有識者が“ルイ・ハチムラ”のNBA1年目を大胆予言!

ダンクシュート編集部

2019.10.13

八村と先発の座を争うベルターンズはシュート力に定評があり、プレシーズンでは3ポイント成功率50%と高確率をマーク。(C)Getty Images

八村と先発の座を争うベルターンズはシュート力に定評があり、プレシーズンでは3ポイント成功率50%と高確率をマーク。(C)Getty Images

キャンデス・バックナー氏「先発PFの座を確保する」
プロフィール/The Washington Post』紙のウィザーズ番記者。八村をはじめウィザーズに関する記事を多数執筆。

 NBAドラフトで日本人選手として初の1巡目指名を受けたルイは、祖国の期待を一身に背負っている。さらに9位指名ともなれば、ルーキーシーズンには他のロッタリー指名選手と同様に、周囲の大きな期待に直面するだろう。だが、彼に先発を期待するのも決して無理な要求ではない。それどころか、開幕戦となる1023日のマブズ戦からいきなりスターターとしてフロアに登場する可能性さえある。

 現時点でウィザーズは先発メンバーもローテーションも定まっていないが、ロースターに名を連ねるダービス・ベルターンスやモリッツ・ヴァグナーらを抑えてルイは先発PFの座を確保するだろう。もともとウィザーズはPFの層が手薄なため、早い段階からルイを起用することにより、NBAに1日も早く順応させるのが得策である。

 ルイがスターターとなれば、3ポイントシュートがまだ心許ない彼を補佐するためのシューターを配置する必要性も出てくる。そうなればベテランのCJ・マイルズ、あるいはベルターンスの先発起用もあり得る。また、ルーキーのルイがPFとして先発すれば、1年前にドワイト・ハワードの代わりに初めてセンターとして先発し一気にブレイクした、3年目のトーマス・ブライアントとの若手フロントコートが誕生することになる。
 
中原雄氏「ローテ―ジョン入りはする
プロフィール/現役時代はいすゞ自動車でプレーし、チームの4連覇に貢献。現在はNBAやBリーグなど国内外の試合で解説者として活躍する。

 ひいき目とかではなく、開幕スタメンは十分にあると思う。ウィザーズの現状のロースターを見て同じポジションの選手と比べた時に、八村くんがスターターになってもなんらおかしくはない。サマーリーグやW杯でも見事な活躍を見せていたし、いいアピールができているのは間違いない。

 そもそもウィザーズはジョン・ウォールとブラッドリー・ビールのバックコートコンビが中心のチームで、2人の存在が八村くんのプレータイムに直接的な影響を与えることはない。ビッグマンではトーマス・ブライアントが昨季ブレイクしたとはいえ、SFとPFの両ポジションにおいて絶対的な存在は見当たらない。

 オフにトレバー・アリーザやジェフ・グリーンといった実績のある選手を放出したことで、今季のウィザーズが若手を育成する方針なのは確実。八村くんはそのなかで最も期待が大きく、仮に開幕戦でスタメンではなくても、ローテーション入りはすると見ている。


【ウィザーズ序盤戦日程】
■プレシーズン
10月7日ニューヨーク・ニックス
10月9日広州ロングライオンズ(中国)
1011日@ニューヨーク・ニックス
1013日ミルウォーキー・バックス
1018日@フィラデルフィア・76ers
■レギュラーシーズン
1023日@ダラス・マーベリックス
1025日@オクラホマシティ・サンダー
1026日@サンアントニオ・スパーズ
1030日ヒューストン・ロケッツ
※日付は現地時間。対戦相手の@付きはアウェーゲーム。

『ダンクシュート』2019年11月号より転載。
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