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NBA

通算2万7000点を突破したカーメロ。歴代10傑入りに向けて「もっと上り詰めていく」と意欲〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.21

 NBAという世界最高のリーグにおいて、通算2万7000得点をクリアしてきた選手たちを見ていくと、1位から順にカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)、カール・マローン(元ユタ・ジャズほか)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)、コビー・ブライアント(元レイカーズ)、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)、ダーク・ノビツキー(元マーベリックス)、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、シャキール・オニール(元レイカーズほか)、モーゼス・マローン(元ロケッツほか)、ヘイズと超豪華なメンバーが並ぶ。

 このうち、マローンを除く10選手がチャンピオンリングを獲得しているほか、そのマローンも2度シーズンMVPを受賞。だがカーメロは10度のオールスター選出、6度のオールNBAチーム選出を誇るものの、優勝経験もなければMVPを獲得したこともない。アメリカ代表としてオリンピックに4度出場し、3度の金メダルを手にしていることもあり、将来のバスケットボール殿堂入りが十分期待できるものの、NBAにおける功績が物足りないと感じてしまうのも無理はない。
 
 それでも、カーメロは今季、レジェンドたちの記録を抜いた際に「自分が愛していることを、キャリアのこの時点でも続けられてただただ嬉しいね」「今でもゲームを楽しんでいるし、ハッピーなんだ」「俺はこれからもプレーし続けていくし、もっと上まで上り詰めていくさ」と話しており、まだまだプレーできることを証明している。

 今季、ブレイザーズがNBAを制することができるかどうかは不透明だが、カーメロがコート上でレガシーを残し続けているのは紛れもない事実。現役として残された時間は短くなっているものの、リーグ史上屈指のスコアラーが繰り出す磨き抜かれたスキルの数々を、今後も目に焼き付けていただきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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