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NBA

「俺が歴代ベストディフェンダー」と豪語するグリーンに守備職人アレンが反論!一方、ウォリアーズの元関係者は賛辞の声〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.29

「ドレイモンドについて私がよく覚えているのは、ウォリアーズのファンの皆も知っているとおり、彼の持つバスケットボールIQなんだ。カレッジ(ミシガン州大)では最も重量級の選手としてパワーフォワードを務めていた。身長はわずか6フィート6インチ(198cm)。でもあの男には7フィート1インチ(216cm)か7フィート2インチ(218cm)のウイングスパンがあった。大事なのは頭がどこにあるのかではなく、手がどの位置まで来るかということ。誰だって頭でリバウンドを獲ることはできないからね」

 とはいえ、グリーンのドラフト指名順位は2巡目35位。スモールフォワードなのか、それともパワーフォワードなのか微妙なサイズであり、その部分が低評価につながった大きな理由だ。

 だが、リーグ有数の万能ディフェンダーへと成長を遂げたグリーンについて、シュレンクはこう話していた。
 
「彼にはゲームに対する、特別な、信じられないような感覚が備わっている。オークランドで行なったプレドラフトのワークアウトでクローズアウトのドリルをやった時、彼は素晴らしいウイングスパンを駆使してクローズアウトし、相手をストップさせた。ブロックも3~4回していたね」

 そしてNBA入り後、グリーンがウォリアーズで自他ともに認めるヴォーカルリーダーを務め、攻守両面でチームメイトたちを巻き込んで叱咤激励しているのは周知の通り。チームにとって唯一無二の存在と言っても過言ではない。

「彼は間違いなく、長さと知性を駆使してペリメーターを、そしてポストでもガードできる能力があることを証明している」とシュレンクが評したように、マルチなディフェンダーとしての地位を確立したグリーン。歴代ベストディフェンダーという称号を得るためには、まだまだ時間を要するだろうが、史上稀に見る万能ディフェンダーであることは事実だ。強烈な個性もあって評価は二分されるかもしれないが、歴代有数のディフェンダーとして間違いなくリーグ史に名を刻むだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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