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NBA

「ルイとデュラントの共通点はパッションと人間性」ウィザーズのアドキンスACが八村塁を徹底分析!

秋山裕之

2019.10.18

プレシーズンで成功率43.8%と不調のフリースローについてアドキンスACは、「すぐに切り替えることを身につけ、メンタル面も強くなれば問題なくなる」と分析(C)Getty Images

プレシーズンで成功率43.8%と不調のフリースローについてアドキンスACは、「すぐに切り替えることを身につけ、メンタル面も強くなれば問題なくなる」と分析(C)Getty Images

 とはいえ、現状の八村は3ポイントだけでなくフリースローも改善の余地がある。ワールドカップでは成功率70.0%、ここまで3試合に出場したプレシーズンでも成功率43.8%と、決して納得できる数字を残しているとは言えない。

 それでも、アドキンスACは「(相手選手のファウルを誘発して)フリースロー獲得まで持ち込むことができるところに、ルイの強さが分かる。今後さらに経験を積み、すぐに切り替えることを身につけて、メンタル面も強くなればフリースローも問題なくなるだろう」とポジティブに捉えていた。

 ちなみに、アドキンスACはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)やヴィクター・オラディポ(インディアナ・ペイサーズ)というスタープレーヤーを育ててきた実績がある。記者から彼らと八村の似ている部分について聞かれると、こう切り返していた。

「デュラントとオラディポは、高校時代から指導しているんだが、カレッジとプロ、どのレベルでも素晴らしいコーチに恵まれてきたと思う。彼らとルイの共通点は、パッション(情熱)だね。身体能力とスキルが備わっているだけでなく、パッションがあり、コーチングしやすいんだ。そして最も重要なのは、人間性が素晴らしいこと。デュラントとオラディポと同じく、ルイも素晴らしいね」
 先発パワーフォワードというポジションが確実視されている八村。23日(同24日)のダラス・マーベリックス戦でレギュラーシーズン開幕を迎えるウィザーズにとって、18日(同19日)のプレシーズン最終戦(対フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は貴重な機会となるだろう。

 というのも、今季のシクサーズはイースタン・カンファレンスで最高級の戦力を有しているからだ。「プレーオフに出場したい」と口にしていた八村が、開幕前にリーグ屈指の豪華戦力を誇るチームと対戦し、好パフォーマンスを見せることができれば、長丁場となるシーズンに向けて大きな自信を得るに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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