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NBA

「アスリートとしてはワーストかもしれないが…」球団新記録の30リバウンドを奪ったカンターを、リラードが独特の言い回しで賞賛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.12

 208cm・113kgという屈強な肉体を駆使し、フィジカルコンタクト上等の真っ向勝負で肉弾戦を仕掛けるカンターは、この日12本ものオフェンシブ・リバウンドを奪取。チームに何度もセカンドチャンスをもたらした。

 ブレイザーズのチームリーダー、デイミアン・リラードは偉業を成し遂げた仲間をこう称える。

「多くのプロアスリートが集結する試合で、数多くのリバウンドを奪うためには努力と粘り強さが必要だ。でも、(カンターは)アスリートとしてはワーストの部類かもしれない。だから彼が30リバウンドを記録したことは格別なんだ。ボールをもぎ取る方法を見つけることにかけて、彼は俺がこれまでプレーしてきたなかでベストな男だよ」
 
 キャリア10年目の今季、カンターはヌルキッチがケガで戦線離脱していた期間にペイントエリアで得点とリバウンドを量産。ここまで52試合(うち先発は34試合)の出場で平均26.7分、12.2点に加えて、自己最高となる12.0リバウンドを記録している。

 リラード、CJ・マッカラム、ノーマン・パウエル、カーメロ・アンソニーといったオフェンシブな選手たちが並ぶブレイザーズ。カンターも守備面の評価は決して高くないが、インサイドで地味な仕事を黙々とこなす今季の働きは高く評価すべきだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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