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NBA

本契約を勝ち取った渡邊雄太を指揮官と同僚はどう見る?「ノーマークな選手」「活躍する姿をみんな観たいはず」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.04.21

 タンキングを望まず、プレーオフ進出を目標に勝利を追い求めるラプターズは、19日終了時点でイースタン・カンファレンス12位の24勝34敗(勝率41.4%)。10位と11位にはシカゴ・ブルズとウィザーズがともに24勝33敗(勝率42.1%)で並んでおり、その差は0.5ゲームとマストウィンゲームが続いている。

 マジック戦終了後、ニック・ナース・ヘッドコーチ(HC)は今季途中に2WAY契約から本契約を勝ち取ったワトソンと渡邊について「彼らがプレーメークしてくれることが重要だと思っている。あの2人が輝きを放ち、活躍している姿は皆が見たいはずだからね」と、主力不在時にステップアップした両選手を称えている。

 ラプターズはもともと、ドラフト上位指名選手がほぼおらず、下位指名やドラフト外から入団し、GリーグとNBAを行き来してはい上がってきた選手たちが多い。ワトソンは同じような環境からローテーション入りし、ともにプレーする渡邊と自身についてこう話す。
 
「僕らはノーマークな選手なのさ。自分たちのプロセスや旅路について周りがとやかく言ってこようが聞き入れず、ひたすら自分たちの道を歩み続けてきた。目標に向けてフォーカスし、ビジョンを持って地に足をつけてやってきたんだ。今、僕はそれを見せることができている気がする。そして僕らはその機会を手にし、間違いなくそれを最大限に生かしているのさ」

 ラプターズは昨季まで7シーズン連続でプレーオフへと進出し、一昨季にはNBAチャンピオンに輝いたイースト屈指の強豪。そんなチームと念願の本契約を手にしたことで、渡邊はさらに自信を深めたことだろう。

 だが、いくら本契約を掴んだとしても、契約満了まで安定した出番が確約されていないのがNBA。そのことは渡邊自身も理解しているはずで、さらなる成長を求めて貪欲にチャレンジし続けていくに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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