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「ジョーダンは初日から俺を求めていなかった」元ドラ1のブラウンがウィザーズ時代の裏話を暴露<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.05.26

 ブラウンによれば、ジョーダンは当時シカゴ・ブルズに所属していたエルトン・ブランドを獲得するための駒として指名したが、オーナーの意向でトレードは実現しなかったという。結局、ブランドはロサンゼルス・クリッパーズへと移籍し、オールスター選手となった。

 一方で、ブラウンは02-03シーズンに所属していた大ベテランのチャールズ・オークリーとの出来事についても振り返っている。

「チームは俺にファウルし、打ちのめすためだけに練習にベテランを入れていた。チャールズ・オークリーには、ひどい目に合わせると脅されたよ。俺は18歳の若造で、みんな弱いと思っていた。(大きくて)一番強かったはずなのにね。18歳で経験したことを経験したとしたら、みんな逃げ出していたと思うよ」
 
 幼い頃の貧困生活から、NBA選手となったブラウンだが、失敗例のレッテルを張られるのは少なからず納得がいかない部分もあるようだ。

「5歳の頃、俺は靴に穴が空き、食べる物もないような子どもだった。(NBA選手になった)18歳の時、母親にゴルフ場の新しい家を買った。20年間、中傷され、ホームレスと呼ばれたんだ。俺は優待で高校を卒業した。全額奨学金が支給される形でフロリダ大に行く資格を持っていた。NBAで12年間過ごしたが、敗者の象徴的存在にされた。俺の例が敗者なら、もっと多くの黒人青年・選手が敗者になるべきだ」

 ドラフト1位指名―――。それは栄誉であり、時には足かせにもなる。ブラウンにとっては、NBAキャリアが最高の形で進まなかっただけに、苦しい思いをすることになってしまったようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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