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東京五輪

シュルーダーらNBA組参加のドイツより、母国開催のクロアチアが優勢?【五輪最終予選プレビュー|PART. 2】<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.06.23

■グループB
チュニジア(20位)
クロアチア(ヨーロッパ大陸 ワイルドカード枠)
ブラジル(13位)
※カッコ内は19年W杯での順位

 NBA組参加で戦力アップしているドイツだが、同グループは前回のリオ大会も最終予選を経て出場し、8強入りしている地元のクロアチアが優勢な気配だ。彼らは19年のW杯出場を逃すという屈辱を味わっているだけに、今回の五輪出場に賭ける意気込みは相当強い。

 リオ五輪で大会得点王(平均25.3点)に輝いたボーヤン・ボグダノビッチ(ユタ・ジャズ)が、今回の最終予選でもチームのエース格だ。さらにダリオ・シャリッチ(フェニックス・サンズ)や、デビュー2年目の21歳のパワーフォワード、ルカ・サマニッチ(サンアントニオ・スパーズ)らもロースター入りしているが、シャリッチはNBAでプレーオフを戦っているため、出場は難しいだろう。

 彼らにとって最大のライバルは、同じグループBのブラジルだ。今季クリーブランド・キャバリアーズに復帰したビッグマンのアンダーソン・ヴァレジャオは依然としてチームの大黒柱。国内リーグで活躍している22歳のガード、ヤゴ・ドス・サントスといった次世代のスター候補生もいる。
 
 そして何の因果か、チームを率いるのは、5年前の五輪最終予選でクロアチアをリオに導いたアレクサンダー・ペトロビッチだ。クロアチア代表のキャラクターを知り尽くし、さらに予選の勝ち方を知っている指揮官の存在は、ブラジルにとって追い風となるだろう。

 両者と対戦するチュニジアは、ここ数年でアフリカ大陸の強豪へと躍進。平均25歳と若いチームで挑むこの大会は、経験値を積む機会と捉えているようだ。

 この会場の勝者は、五輪でオーストラリアとナイジェリアが同居するグループBに加わる。(PART.3に続く)

文●小川由紀子

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