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NBA

「高校時代、彼のショットは非常に良かった」恩師がシモンズの問題点を指摘「フィジカル面より…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.06.26

 ボイルは「オフェンスでアグレッシブに、迷いなくプレーできれば、1試合で22、23得点できる能力はある。リング下へ向かってアグレッシブにプレーできればね。でも皆は結果ではなく彼のシューティングばかり気にしている。ファウルラインへ向かって、1試合で10本打つことをね。それが心理戦の一種となってしまっている。こういったメンタル面の改善はいつだって簡単なことではない。だが修正することは間違いなく可能だ」と指摘している。

 シモンズについてはシュートハンドを左から右へ変更させる案も出ているが、やはり最も重要なことはメンタル面。まずは今季の結果を受け止めたうえで、それを乗り越えるべくワークアウトに励んでほしいところだ。

 もっとも、フリースローが苦手な選手はいつの時代もおり、特に手が大きなビッグマンたちは比較的苦しんできた。シモンズへ批判が集まっているのは、彼がオールスターガードであり、巨額の契約を手にしているからだろう。
 
「有名な選手なら当然、公の場でこういう状況を好まない人も出てくるものさ。これまでのキャリアでネガティブなことを数多く言われたことがなかった選手であれば、その付き合い方は難しいに決まっている。特にほとんどの場面でポジティブな評価を受けてきた選手ならなおさらだ」

 ドイルがそう語ったように、シモンズは超大型のポイントガードであり、リーグ屈指のディフェンス力を誇る好選手。今後チームを背負うことのできるフランチャイズプレーヤーへ成長を遂げることができるかどうかの壁にぶつかっていると見ることもできる。

 24歳のシモンズがこの夏に課題を克服し、来季に一皮剥けた選手としてコートへ戻ってくることができるか注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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