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NBA

テイタムの“課題”をセルティックスのコーチが語る「我々が今、フォーカスしてるのは…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.04

 テイタムは今プレーオフ、フリースローを平均9.8本放って9.0本(成功率91.8%)成功させた。もともとフリースローは高位安定しており、レギュラーシーズンでは毎年81.2%以上、今季は自己最高の86.8%と上々の数字を残している。

 だが、今季の平均試投数はわずか5.3本に過ぎず、これは平均得点でリーグトップ10(10位タイを含めると計12名)に入った選手のなかで3番目に少ない数字。今季50得点以上をマークした試合ではいずれも10本以上のフリースローを放っていることからも、テイタムがより多くのファウルをもらってフリースローから得点を積み重ねれば、ますますアンストッパブルなスコアラーとなる可能性を秘めていることがわかる。

 なお、テイタムは近日ラスベガスへと向かい、アメリカ代表でのトレーニングキャンプを経て、東京オリンピックでプレーすることとなる。このチームにはプレーオフでしのぎを削ったケビン・デュラント(ネッツ)もいるが、ハンレンは両選手についてこう話す。
 
「あの2人は互いのゲームに対してリスペクトしている。彼らはハードに練習し、スコアラーとしてやってきた。いずれも点取り屋としてもの凄く才能に恵まれた選手なんだ」

 テイタムが2019年のFIBAワールドカップに出場した当時について、ハンレンは「ジェイソンが本当に楽しんでいたこと、それは練習や1対1、スクリメージで世界のベストプレーヤーたちとやり合ったこと」と話しており、そこで積んだ貴重な経験が現在の成長につながっていることは明白。今回もデュラントや、幼少期から友人のブラッドリー・ビール(ウィザーズ)、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ザック・ラビーン(シカゴ・ブルズ)といった選手たちから知恵を借り、選手としてさらなる飛躍を遂げることが期待される。

 名門セルティックスでエーススコアラーを務める23歳のフォワードが、オリンピックの経験を経てさらに1ランク上の選手へと進化する可能性は大。今後の活躍が楽しみでならない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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