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NBA

バックスを王手に導いたホリデーとアデトクンボの“信頼関係”「だから僕らはあれを決めることができたんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.07.19

 ブッカーからボールを奪った時には残り20秒を切っており、そのままボールを保持するという選択肢もあったものの、アデトクンボへのロブパスをチョイスしたホリデーは「ヤニスがボールを求めて跳び上がったんだ。だから僕は、できるだけヤニスにしか手の届かない高さに出したんだ」とコメント。アデトクンボも同様に、勝利を決定づけた場面を振り返った。

「あのパスは信頼があればこそなんだ。当然、彼がボールをコースから外してしまっていたかもしれないし、(ショット)クロックが進んでいいショットが打てたかもしれない。でも彼は僕のことを信頼してくれた。だから僕らはあれを決めることができたんだ」

 ホリデーはこの第5戦まで、フィールドゴール成功率40%を超えたのは第3戦のみ。勝利した第4戦でも成功率20%(4/20)と絶不調だったものの、ディフェンスではポールに対してハーフコート付近からハードに密着し、リバウンドやスティール、ブロックと多岐にわたって奮戦した。
 
 キャリア12年目で初優勝の大きなチャンスを掴んだ男は「最終的に、僕はどんなことであろうとチームを助けることこそが最も重要だと思っている。この前の試合ではFG4/20だったけど僕らは勝てた。僕は得点以外でもゲームに影響を与えることができると分かっている。それに自分のショットが決まれば、ほかの選手たちのプレーメークも容易になる。それはボーナスのようなものさ」と戦い続ける理由を口にしていた。

 20日にホームで行なわれるシリーズ第6戦でバックスが勝利すれば、1971年以来実に50年ぶりのNBAチャンピオンとなる。ホリデーをはじめ、ハードワークを身上とする選手たちが集結した古豪が、栄冠を手にすることができるのか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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