直近３シーズン半はキャブズでプレーしていたナンスJr.は、過去２シーズン連続で３ポイント成功率35.2％以上を記録。キャリア初期と比較して、３ポイントをレパートリーに加えることに成功している。

　加えて昨季は高い身体能力と空間把握能力を武器に、ディフレクションでリーグ６位の平均3.4回をマーク。ブレイザーズには昨季同２位の平均3.6回を記録したロバート・コビントンもおり、ディフェンスを強化したいチームとしては貴重な戦力となるかもしれない。
  「彼が加わることで、僕らが次のステップへと進む上でどうやって助けてくれるのかが楽しみだ。彼の加入は間違いなく大きな価値がある。彼はゲームを熟知する男なのは当然のこと、勝利するためには何が必要なのかも理解している男なのさ」

　そう話したように、マッカラムの期待も高まるばかり。キャブズではコリン・セクストン、ダリアス・ガーランドのガードデュオとプレーしていた経験もあることから、リラードとマッカラムというガード中心のラインナップを敷くブレイザーズでも、ナンスJr.はスムースにフィットすることが予想できる。

　はたしてナンスJr.は、ユスフ・ヌルキッチやゼラー、コビントンらとともにブレイザーズのフロントコートを強化し、チームをワンランク上のチームへと押し上げることができるのか。今季開幕に向けて、是非とも注目していただきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）

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