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NBA

開幕5戦で3敗のネッツ、早くも浮上した“アキレス腱“と乗り越えるべき壁<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.28

 オフェンスのリズムを欠いているのではないかと指摘されたデュラントは「そうだね。俺たちはカイリーを欠いている。彼はこのチームで重要な選手だ。でもほとんどの場面で、俺たちはいいショットに持ち込むことはできているし、ペイントにも入っている。問題はそれを決め切れるかどうかなんだ。そのうち決まってくると思うよ」と語っている。

 また、ネッツの攻撃不振の原因は、ルール改正によるフリースロー試投数の減少にもあるかもしれない。26日終了時点で、リーグの1試合平均試投数は19.9本。まだ開幕から1週間が経った段階とはいえ、昨季(同21.8本)や一昨季(同23.1本)と比較すれば明らかに減少しており、もしこのまま平均20本を下回ることになればNBA史上最少記録を塗り替えることになる。ネッツも昨季の平均22.5本(リーグ8位)から19.0本(19位タイ)にダウンしている。
 
 特にハーデンは一昨季まで6シーズン連続で平均10本以上のフリースローを獲得していたのだが、今季は5試合を終えてわずか3.0本。24日のシャーロット・ホーネッツ戦で1本しかフリースローを獲得できなかった際にはこんなことをもらしていた。

「俺はいちいち不満を口にするような人間じゃない。でもときどき、ゲームに臨む時点ですでに(ファウルの境界線が)決められている気がする。俺はリーグが今どうだろうと関係なく、ファウルはファウルだと思っている」

 2勝3敗と低調なスタートとなったネッツにとって、アービングの戦列復帰、リバウンドの改善と同様に、ショットの精度、新ルールへの対応も乗り越えるべき課題と言える。フリースローについては、練習の虫として知られるハーデンならばシーズン中にアジャストすることも可能だろう。優勝候補の一角が、ここからどう盛り返していくのか見ものだ。

構成●ダンクシュート編集部

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