専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

優勝候補に舞い戻ったウォリアーズが見据える“未来予想図”。指揮官が望むのは「今後15年間、素晴らしいチーム」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.24

 先発を務めるアンドリュー・ウィギンズ(26歳)、ジョーダン・プール(22歳)、ケボン・ルーニー(25歳)はいずれも20代前半から中盤。そしてヒザのケガから復帰を目指している2年目のジェームズ・ワイズマンはまだ20歳。さらに今年のドラフト7位指名のジョナサン・クミンガ、14位指名のモーゼス・ムーディーはともに19歳と、将来のコアメンバーとして期待される逸材たちが揃っている。

 カリーは今季平均27.7点とまだまだ超一線級で、グリーンやイグダーラといったベテラン陣も急激に衰えるようなことはないだろう。だが新陳代謝が激しいNBA。これから3~5年後にはウィギンズやプールといった選手たちがウォリアーズを引っ張っているはずだ。そしてその中にはワイズマンやクミンガ、ムーディーら現在の若手も主軸となっている可能性が十分ある。
 
「あの3人は皆、すごいタレントさ。彼らは揃って万能なんだ」と話すカリーは、ムーディーのシュート力とディフェンスを称賛。クミンガについても「超絶なアスリート」で「ゲームに対するいい感覚を持っている」、ワイズマンに関しては「コートで何でもこなしてしまう完璧な男」と絶賛している。

 もちろん、これはあくまでウォリアーズ側から見た最高のシナリオだ。これから先、チーム事情による若手のトレードなど、プランの修正を余儀なくされる可能性は少なからずある。

 それでも、プレーオフを逃がしたこの2シーズンで若手を育成し、再び常勝チームとなるべく必要なピースを集めて見事に噛み合わせたウォリアーズのフロント、コーチ陣の手腕は見事というほかない。

 今季の最終着地点とともに、彼らが見据える未来予想図の行方からも目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号