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NBA

永久欠番入りを控えるガーネットがボストン時代を回顧「あそこにはバスケットボールの歴史がある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.02.04

 そこでガーネットは、新天地で新たなマインドセットを持って臨んだという。

「俺は自分に言い聞かせたんだ。『たぶん、俺は毎晩コート上でベストプレーヤーにはなれないだろう。だが自分が1000%を出し切ったと思えるようにプレーしてやる』とね」

 連覇がかかった09年のプレーオフこそヒザのケガため全休したガーネットだが、6シーズンで計480試合(レギュラーシーズン396試合、プレーオフ84試合)に出場して平均31.0分、15.7点、8.3リバウンド、2.7アシスト、1.16スティール、0.99ブロックをマーク。ヴォーカルリーダーとしても貢献し、その数字以上のインパクトを残した。
 
「俺はケガをしていようとプレーできるんだと皆に見てほしかった。(ファンだけでなく)チームメイトたちやコーチングスタッフたちにもね。俺はメンタル面が強靭だったし、忍耐力もあったから、一生懸命に練習して、自分の能力を磨き続けてきた。スタミナもあった分、長い時間をプレーすることもできた。コートの両エンドでね」

 懐かしそうにセルティックス時代を振り返ったガーネット。在籍期間こそ他の永久欠番入り選手たちと比較すると短く感じられるかもしれないが、この男が名門球団へ残したレガシーは、その栄誉に十分ふさわしいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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