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NBA

カナダのナッシュにアルゼンチンのジノビリ…アメリカ&ヨーロッパ出身以外のNBAベストチームを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.02.25

【スモールフォワード】
アンドリュー・ウィギンズ
(カナダ)
1995年2月23日生。201cm・89kg
キャリアスタッツ:579試合、平均19.4点、4.4リバウンド、2.3アシスト

 父のミッチェルはシカゴ・ブルズのSGだったが、マイケル・ジョーダンの加入を受け、トレードされた過去を持つ。時を経て、有望な少年たちが参加する“ジョーダンズ・ゲーム”でジョーダン本人が目を留めたのが、当時15歳のウィギンズだった。

 カナダの象徴であるカエデにかけて“メイプル・ジョーダン”、もしくはカナダのレブロン・ジェームズとも呼ばれた逸材は、2014年のドラフトではそのレブロンがいるクリーブランド・キャバリアーズから1位指名された。だが、すぐにケビン・ラブとの交換でミネソタ・ティンバーウルブズへトレード。ミネソタでは在籍5年半で平均20点以上を3度記録したものの、守備面などの評価が低く、期待通りとは言えないままゴールデンステイト・ウォリアーズへ移った。

 それでも移籍3年目となる今季は、ディフェンス面の成長を評価されてオールスターに初出場。因縁のレブロンではなくケビン・デュラントのチームにピックされ、大舞台を踏んだ。
 
【パワーフォワード】
アル・ホーフォード
(ドミニカ共和国)
1986年6月3日生。206cm・109kg
キャリアスタッツ:932試合、平均13.7点、8.2リバウンド、3.3アシスト

 ウィギンズと同じく、ホーフォードも二世選手。父のティトはドミニカ共和国出身者で初のNBA選手で、アルも14歳までドミニカで暮らしていたが、アメリカの高校に入学するためミシガン州へ引っ越した。

 07年ドラフト全体3位でアトランタ・ホークスに入団。派手さはなくとも、チームが求める役割をしっかりこなせる選手で、ボストン・セルティックス時代と合わせてオールスターに5回選ばれた。本来はセンターだが、PFで起用されることも多いので今回はこのポジションで選んでいる。

 ちなみに、2年連続で全米制覇を遂げたフロリダ大で同学年だったジョアキム・ノアも、ニューヨーク生まれながら父ヤニックはフランス人で、有名なプロテニス選手。母はミス・スウェーデン、自身も13歳までパリで暮らした国際人だった。

 なお史上最高のPFの1人であるティム・ダンカンも出身地はカリブ海のヴァージン諸島だが、アメリカの自治領であり国籍もアメリカなので選外としている。
 
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