【センター】
アキーム・オラジュワン(ナイジェリア)
1963年1月21日生。213cm・116kg
キャリアスタッツ:1238試合、平均21.8点、11.1リバウンド、2.5アシスト
今でこそアフリカ出身の選手は珍しくないが、80年代前半まではNBAで通用する者がいるなど誰も考えていなかった。ナイジェリア生まれのオラジュワンも、NBAへの憧れは抱いていたものの、ヒューストン大に留学したのは学位を取るのが目的だったという。
ところが在学中に全米有数の選手に成長を遂げ、84年のドラフトではマイケル・ジョーダンらを差し置き、全体1位指名でヒューストン・ロケッツに入団。1年目から平均20.6点、11.9リバウンドを記録すると、以後12年連続で平均20点&10リバウンド以上。サッカーのゴールキーパーだった頃に鍛えた軽快なフットワークを武器に、攻撃ではディフェンスを翻弄、守備では相手のシュートを次々にはたき落とした。
ジョーダンの引退期間中だった94年はシーズンMVPに輝き、ロケッツを初優勝に導くと、翌年も連覇を達成。2年連続でファイナルMVPに選ばれた。96年のアトランタ五輪には米国国籍を取得し、ドリームチーム3のメンバーとして金メダルを獲得した。
【シックスマン】
パトリック・ユーイング(ジャマイカ)
1962年8月5日生。213cm・109kg
キャリアスタッツ:1183試合、平均21.0点、9.8リバウンド、1.9アシスト
海外出身の好選手はセンターに多く、アフリカ勢だとディケンベ・ムトンボ(コンゴ民主共和国)、ジョエル・エンビード(カメルーン)らが代表格。そのなかでも、ジャマイカ出身のユーイングが最大の出世頭になる。
イギリスの植民地だったこともあって、子どもの頃はサッカーやクリケットを楽しんでいたが、12歳でアメリカへ移り住むとバスケットボールで才能を発揮。ジョージタウン大時代の84年はオラジュワンを擁するヒューストン大を破って全米制覇、同年のロサンゼルス五輪にもアメリカ代表として選ばれ、金メダルを獲得した。
ドラフト1位でニューヨーク・ニックスに入団した85-86シーズンには新人王を受賞。その後も毎年のように得点とリバウンド、ブロックでリーグ上位につけたように、間違いなく一流選手ではあった。しかしながらここ一番で勝負弱さが顔を覗かせ、個人タイトルにもチームの優勝にも無縁。94年のファイナルではオラジュワンに大学時代の借りを返された。
文●出野哲也
アキーム・オラジュワン(ナイジェリア)
1963年1月21日生。213cm・116kg
キャリアスタッツ:1238試合、平均21.8点、11.1リバウンド、2.5アシスト
今でこそアフリカ出身の選手は珍しくないが、80年代前半まではNBAで通用する者がいるなど誰も考えていなかった。ナイジェリア生まれのオラジュワンも、NBAへの憧れは抱いていたものの、ヒューストン大に留学したのは学位を取るのが目的だったという。
ところが在学中に全米有数の選手に成長を遂げ、84年のドラフトではマイケル・ジョーダンらを差し置き、全体1位指名でヒューストン・ロケッツに入団。1年目から平均20.6点、11.9リバウンドを記録すると、以後12年連続で平均20点&10リバウンド以上。サッカーのゴールキーパーだった頃に鍛えた軽快なフットワークを武器に、攻撃ではディフェンスを翻弄、守備では相手のシュートを次々にはたき落とした。
ジョーダンの引退期間中だった94年はシーズンMVPに輝き、ロケッツを初優勝に導くと、翌年も連覇を達成。2年連続でファイナルMVPに選ばれた。96年のアトランタ五輪には米国国籍を取得し、ドリームチーム3のメンバーとして金メダルを獲得した。
【シックスマン】
パトリック・ユーイング(ジャマイカ)
1962年8月5日生。213cm・109kg
キャリアスタッツ:1183試合、平均21.0点、9.8リバウンド、1.9アシスト
海外出身の好選手はセンターに多く、アフリカ勢だとディケンベ・ムトンボ(コンゴ民主共和国)、ジョエル・エンビード(カメルーン)らが代表格。そのなかでも、ジャマイカ出身のユーイングが最大の出世頭になる。
イギリスの植民地だったこともあって、子どもの頃はサッカーやクリケットを楽しんでいたが、12歳でアメリカへ移り住むとバスケットボールで才能を発揮。ジョージタウン大時代の84年はオラジュワンを擁するヒューストン大を破って全米制覇、同年のロサンゼルス五輪にもアメリカ代表として選ばれ、金メダルを獲得した。
ドラフト1位でニューヨーク・ニックスに入団した85-86シーズンには新人王を受賞。その後も毎年のように得点とリバウンド、ブロックでリーグ上位につけたように、間違いなく一流選手ではあった。しかしながらここ一番で勝負弱さが顔を覗かせ、個人タイトルにもチームの優勝にも無縁。94年のファイナルではオラジュワンに大学時代の借りを返された。
文●出野哲也