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NBA

今季のブルズは強豪に全敗?「水に流しちゃいけない」とデローザン、カルーソらは危機感を露わ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.03.23

 チーム全体としてプレーオフ経験に乏しいブルズにおいて、カルーソはロサンゼルス・レイカーズ在籍時の2020年にリーグ制覇を経験。そのほか、トリスタン・トンプソンはクリーブランド・キャバリアーズに所属していた2016年に優勝、デローザンはトロント・ラプターズ時代の2016年にカンファレンス・ファイナルでプレーした実績がある。

「今日の相手はディフェンディング・チャンピオンなんだ。彼らがどれだけハードに競い合っていたかを目で見て、肌で感じて、理解することができた。あのチームがどれほどチームとして遂行し、フィジカルに戦ってきたことか。彼らは昨シーズンにそれをやってのけたんだ」

 そう話したデローザンをはじめ、カルーソ、ロンゾ・ボール、デリック・ジョーンズJr.、アヨ・ドスンム、トンプソンと、ブルズには今季、または今季途中から新加入した選手が多い。これに対しバックスは、アデトクンボ、ミドルトン、ロペスが長い間ともにプレーしているほか、昨季から加入したホリデーも、優勝という経験を通じて強固なケミストリーを構築している。
 
「プレーオフが幕を開ければ、今よりもっとタフになることを理解しなきゃいけない。今このチームは、長い戦いのなかで負うケガや傷の数々を経験している最中なんだ。そういったことを身につけようとしているようなものさ。僕らはそこから(プレーオフへ向けて)作られていくことになる」。

 チームの現状についてそう話したデローザン。またカルーソは「このチームには十分なタレントが揃っている。だから(勝てないのは)タレントが原因じゃない。遂行力にある」と切り出し、さらにこう続けた。

「中学や高校、大学、プロといったどんなレベルであろうと、勝利するバスケットボールというのは変わらない。どんなレベルでプレーしていようと関係ないんだ」

 といっても、カレッジのNCAAトーナメントなどの一発勝負とは異なり、NBAのプレーオフシリーズは4戦先勝。相手チームと約2週間で最大7試合も戦うこととなる。ブルズはこの先、4月2日にヒートと、同5日にバックスと対戦する。来たるプレーオフに向けてなんとか勝利を収め、苦手意識を払拭しておきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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