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NBA

「誰かが裏で糸を引いてる?」昨季に続き豪華スターが激突するプレーインをアービングは“邪推”しつつも「凄く楽しみ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.04.11

「プレーイン・トーナメントのために誰かが裏で糸を引いているんじゃないかって思うね。だって昨年はステフ(ステフィン・カリーの愛称)とレブロン、今年は僕とKD(デュラントの愛称)がキャブズと対戦する。ウエスタン・カンファレンスではミネソタとクリッパーズがぶつかるんだ。もうまるで誰かが(このトーナメントを)上手くいくように働きかけているんじゃないかと推測してしまうよ」

 ペイサーズ戦後にそう口にしたアービングにとって、プレーインは初の経験。4戦先勝のシリーズ制のプレーオフと異なり、プレーインは上位チームのホームアリーナで開催される一発勝負となるわけだが、アービングもその厳しさを十分に理解しているようだ。

「競争者として、(プレーオフの)第6戦や第5戦、第7戦のようなものだと見ている。マストウィン・ゲームってやつさ。そういう試合では何が起こるかわからないもの。すべてのことに備えなきゃいけない。相手がどれだけ素晴らしいチームであろうと恐れない姿勢が大事になってくる。だから僕は楽しみにしているよ」
 
 アービングはキャブズ時代の2016年にNBAチャンピオンとなったほか、アメリカ代表として国際大会も制しており、2014年のFIBAワールドカップ、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでそれぞれ金メダルを獲得してきた。予選リーグこそあるものの、国際大会は準々決勝以降で一発勝負が展開されることから、その経験がプレーインの舞台で生きてくるかもしれない。

 もっとも、アービングとしては「正直なところ、この3シーズンで経験できなかったから、僕はそれをすごく望んでいたんだ」と、ポストシーズンでプレーすることに飢えていたという。一昨季は肩のケガのためレギュラーシーズン途中で戦線離脱、昨季はプレーオフへ出場するも、バックスとのカンファレンス・セミファイナル第4戦で右足首を痛めたことで途中離脱しており、最後までプレーオフを戦い抜くことができなかったからだ。

 ネッツにはデュラント&アービングという、それぞれが1試合50得点も可能なスーパースコアラーが2人もいることから、相手チームにとって脅威なのは間違いない。はたしてネッツはプレーインを勝ち上がり、プレーオフへと駒を進めることができるのか。まずはキャブズとの一発勝負の行方に注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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