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NBA

「『笑みをなくせ』というのは無理だね」サンズ撃破でドンチッチも喜色満面!第7戦を大勝したマブズがウエスト決勝の舞台へ<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.16

 特にドンチッチは、これまでのプレーオフシリーズで3敗を喫し、敗退まであと1敗へと追い込まれた試合で平均38.3点と、NBA史上最高となるアベレージをマーク。この試合でもデータ通りの活躍を見せ、チームを勝利へと導いた。

「今、僕の顔から『笑みをなくせ』というのは無理だね。もう本当に嬉しいんだ」と切り出したドンチッチは、第7戦を敵地で制したチームをこのように評していた。

「正直な話、このチームは勝利するに値すると思ってる。このシリーズを通じてハードにプレーしてきたからね。いくつかの試合で、(本来の)自分たちではなかったかもしれない。けど第7戦をここで迎えるにあたり、僕らは信じていた。ロッカールームでもそうだし、このチームの皆が信じていたんだ。だから僕はハッピーなのさ」

 マブズは今年2月のトレード・デッドラインでクリスタプス・ポルジンギスを放出し、その見返りにワシントン・ウィザーズからディンウィディーとダービス・ベルターンスを獲得。トレード当初は“ドンチッチ以外スター不在のチーム”と揶揄されることもあった。

 確かに、ドンチッチはこのシリーズでいずれも両チームトップとなる平均32.6点、9.9リバウンド、7.0アシストという驚異的なスタッツをマークし昨季のウエスト覇者をねじ伏せたのだが、第7戦で快勝したのはあくまでチームとしての勝利だと主張する。
 
「僕じゃない。今日はチーム全員で掴んだ勝利だった。今日はもう信じられないことになった。第7戦でこんなパフォーマンスは見たことがない。過去にアウェーゲームでこれだけのことをしたチームがあるのか、僕には思い出せないね。僕はこのチームが今日やってのけたことが本当に誇らしい」

 2011年に球団史上初優勝を飾って以来、初のファーストラウンド突破を果たしたマブズは、カンファレンス・セミファイナルをも勝ち上がり、ウエスト決勝へと駒を進めた。

 18日から幕を開けるシリーズの相手はゴールデンステイト・ウォリアーズ。両軍ともガードやウイングの選手たちが得点源を務めているだけに、両チームによるシリーズも白熱した展開となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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