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NBA

最終戦で大ケガを負ったダニー・グリーンが現在の心境を明かす「復帰して、あと数年はプレーできるさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.20

「彼ら(シクサーズ)がどうするかはわからない。このリーグはビジネスだからね。最悪なケースも想定しつつ、うまくいくことを願っている。僕は(次の)シーズン序盤でプレーできないことは理解している。けど、少なくともシーズンの半分、あるいはシーズンの終盤とプレーオフではプレーできると見ている」

 現時点でグリーンの復帰時期は未定のため、チーム側としても判断が難しいところだろう。そのため、グリーン自身も「最悪なケースにも備えている。だってこのリーグでは何が起こるかわからないから」と覚悟しているという。

 6月22日に35歳を迎えるグリーンは、NBAという世界最高のリーグで屈指の3&Dとしての評価を確立してきた。スパーズではティム・ダンカン、ラプターズではカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)、レイカーズではレブロン・ジェームズにアンソニー・デイビスといったように、これまで数々のスーパースターたちともプレーしてきた。
 
 ボールを常に保持してプレーするタイプではなく、オフェンスではコーナースリーやペイントへのカットで得点し、タフなディフェンスでマッチアップ相手を苦しめるなど基本に忠実なプレーが身上。そんなベテランは、ケガから復帰することを力強く公言した。

「僕はまだ何年かプレーできるし、身体は年老いてなんかいない。ケガをする前まで、自分ではいいプレーができていると感じていたんだ。このケガから復帰して、あと数年はプレーできるさ。

 僕のゲームは身体能力で成り立っているわけじゃない。だからこのケガが自分のゲームに大きな影響を及ぼすとは見ていない」

 グリーンにはこれから長いリハビリが待ち受けている。それでも、再びコートへ復帰すべく、やるべきことを頭の中で整理してシミュレーションしているに違いない。来シーズンのどこかの時点で、彼が再びプレーする姿をぜひとも見てみたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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