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NBA

初の1stチーム入りしたテイタムがオールNBAチームのルール改正を提案「何かを変える余地はある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.05.26

 25日のシュートアラウンド後、テイタムは「もちろん、ありがたいことさ。オールNBA1stチーム入りだからね。大事なことさ。認められて凄く嬉しい」と喜びを口にする一方で、こうも話していた。

「(昨年)僕はインセンティブを手にすることができなかった。がっかりしたよ。僕は投票される資格を得ることができるルールを作るべきだと思っていた。投票はあまりにもワイドオープンだったからね。

 僕にとってはそれがフラストレーションの溜まる部分だった。そして(落選したことで)実際に起きてしまった。昨年の時点で、僕がリーグのベスト15人の1人だと思ってたかって? 1000パーセント思っていた。でも僕は今年選ばれて、チームはチャンピオンシップを勝ち取るために戦っている」

 今季はアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングがオールNBA3rdチーム入りしたことで延長契約の総額が上昇。さらに、1stチーム入りしたデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、3rdチーム入りしたカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)は所属チームとスーパーMAX契約を結ぶ資格を手にした。
 
 オールNBAチームは選手としての称号だけでなく、個々の契約に影響をもたらすものでもあるだけに、テイタムはルールの厳格化を指摘する。

「何か決まったルールを作るべき。正確なことは僕には分からないけど、ある一定の試合数に出場するとか、プレーオフチームかどうか、といったものだね。(毎年リーグで)15人しか選ばれないんだ。もちろん、なかには新契約を控える選手、スーパーMAX契約が絡む選手もいるからタフだよ。投票する側の人たちにとっても難しいことだとは思う。だから何かを変える余地はあると思う」

 なお、25日に行なわれたイースタン・カンファレンス・ファイナル第5戦で、セルティックスはマイアミ・ヒートを93-80で撃破。テイタムは22得点、12リバウンド、9アシストの活躍を見せ、シリーズ戦績を3勝2敗として2010年以来となるNBAファイナル進出まであと1勝とした。

 27日にボストンで行なわれる第6戦で、もしセルティックスがヒートを下せば、テイタムは今季から制定された「カンファレンス・ファイナルMVP」という新たな称号を手にすることになるかもしれないだけに、ぜひともこのまま突き進んでほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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