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NBA

「彼には大きな期待を寄せていた」。カリーがファイナルで躍動するウィギンズを称賛「彼が輝くと、流れが僕らへと傾くんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.16

 2020年2月。ウォリアーズは前年のオフにブルックリン・ネッツとのサイン&トレードで獲得したディアンジェロ・ラッセルを絡めたトレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズからウィギンズを獲得。同年はカリーの離脱などもあって下位に沈んだが、ウィギンズはそこからチームにフィットする道を探っていった。

 そして在籍3シーズン目を迎えた今季は平均17.2点、4.5リバウンド、2.2アシスト、1.04スティールをマーク。自身初のオールスター出場をスターターで飾り、攻守兼備のオールラウンダーとして飛躍を遂げた。カリーは言う。

「バスケットへアタックしたり、スペースを作り出して1対1からいいショットを決めてウィグズが輝くと、(試合の)流れが僕らへと傾くんだ。彼がこのチームにうまくフィットしていることには理由があるのさ。コートの両エンドでゲームに明確な方法でインパクトをもたらすことができる。特にオフェンス面は顕著だね」
 
 多士済々のウォリアーズで最も厳しいマークに遭っているのがカリーなのは言うまでもないが、その脇で効果的に加点するウィギンズの存在も光る今プレーオフ。ディフェンスでも相手のトップスコアラーをガードしつつ、相手のセカンドチャンスを潰すリバウンドを着実に奪うなど、その貢献度は絶大だ。

「今シーズン、彼はオールスターのスターターにもなった。プレーオフの最も輝かしい舞台でも躍動している。彼がどれほど楽しんでいるかは見ていて分かるはずさ」と、カリーは大舞台で輝きを増すウィギンズへの称賛を惜しまない。

 カリーだけでなく、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのサポートもあり、同時に彼らからの挑戦も引き受けて活躍を続けるウィギンズ。3度の優勝経験を誇るベテランたちに背中を押され、その期待に見事応えていると言えるだろう。

 16日に行なわれるシリーズ第6戦は、ウィギンズやジョーダン・プール、ゲイリー・ペイトン二世といった選手たちにとっては初のNBA制覇をかけたビッグゲームとなるだけに、ベテラン勢の後押しを受ける彼らがどれだけ活躍できるかが鍵になりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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