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NBA

【NBAドラフト候補】フランスの大器ウスマン・ジェン。欧州発、NBL経由で目指す世界最高峰の舞台<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.06.17

 NBLは2018-19シーズンから、『ネクスト・スターズ』と名付けた、若手有望選手にチャンスを与えるプロジェクトを展開している。地元出身選手に限らず、アメリカや世界中の若者を対象に、各チームとも、海外選手枠に関係なく1人をこのネクスト・スター枠で契約できる。

 NBAのドラフトで指名を受けることをひとつの目標としたこのプログラムでは、全体練習とは別に、個々に合わせた筋力トレーニングやワークアウト、練習後の個人セッションなどが義務付けられている。

 アメリカでも近年注目度が高まっていて、プログラム発足後、すでにラメロ・ボールが、イラワラ・ホークスを経て2020年のドラフト3位でシャーロット・ホーネッツから指名。同じ年のドラフトでは、ニュージーランド・ブレイカーズでプレーしたRJ・ハンプトン(現オーランド・マジック)もミルウォーキー・バックスから1巡目24位指名を勝ち取った。

 さらに地元選手でも、アデレード・36ersにいたジョシュ・ギディーが昨年のドラフト1巡目6位でオクラホマシティ・サンダーから指名を受けている。
 
 ジェンは、彼ら先輩たちの成功例や、『ESPN』で試合が放映されるなどアメリカでの注目度が高いこと、また、フィジカルかつプレーのレベルも高く、身体面の強化を目指す自身の希望に適していることなどから、NBL行きを決意。ニュージーランド・ブレイカーズとネクスト・スター契約を結んだと、フランス誌のインタビューで明かしている。

 ブレイカーズで彼の指導者となったのは、2004、05年にユーロリーグを連覇したマッカビ・テルアビブやCSKAモスクワなど、欧州のトップクラブでアシスタントコーチを務めたイスラエル人のダン・シャミールHC。そのことも、欧州出身のジェンにとっては心強い要素だった。

 ちなみに、ニュージーランド・ブレイカーズのオーナーグループには、マイアミ・ヒートのヴィクター・オラディポも加わっている。
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