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NBA

大きな話題となったエンビードのフランス国籍取得。仏代表選手やHC、そしてカメルーン側の反応は<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.07.18

 フランス代表の選手たちからは、ポツポツと意見が出始めた。最初に口を開いたのは、オリンピアコスに所属する身長218cmのセンター、ムスタファ・フォールだ。

「彼を起用できるなら、そうしない手はない。NBAで毎試合のようにMVPになれる選手だ。彼とルディ・ゴベアが組んだらきっと何か起こせるよ。コレHCはビッグマンを使うのを好むからね。ツインタワーもあり得る。エンビードはシュートも打てるから、4番もあるかもしれない」

 昨年の東京五輪ではフランス代表の一員として銀メダルを手にしたフォールは、センターのヒエラルキーでゴベア、ヴァンサン・ポワリエ(元シクサーズほか)に次いで3番手。よってエンビードが加われば、自分のポジションが危うくなる。しかし「もちろん気にはなる。でも自分より優れた選手がいれば、その選手がプレーするというのがスポーツ界の法則だ」と潔い。

 そして、現在バスケットボールクリニック主催のためフランスに帰国中のゴベアも、日曜紙『JDD』にコメントを寄せた。
 
「ジョエル・エンビードのような選手は、世界に1人しかいない。だから、そうだね。いつか彼がフランスチームのジャージを着てプレーするところを見たい。その決断をするのはHCだ。でも、彼のような才能に『ノー』と言える人はいないだろう。我々のチーム、ケミストリー、そしてプレーの原則に合った選手で、彼自身にもそれらに適応しようとする準備ができている限り、我々にとって素晴らしい戦力になるはずだよ」

 先日、ユタ・ジャズからミネソタ・ティンバーウルブズにトレードされたオールスターセンターは、チームマネージャーのディオーウがフランス代表の主力メンバー一人ひとりに、エンビードについて意見を求めていたことも明かしている。

「すべてのプレーヤーを代弁することはできないけれど、もしジョエルがメンバーに選ばれたら、もちろん歓迎されるさ」

 エンビード自身は、5月にも指の手術を受けるなど故障がちな身体のコンディション調整を優先するため、フランス代表入り以前に、国際マッチへの参加自体について明確な発言はしていない。
 
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