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NBA

MAX額の延長契約を望むグリーンに、ウォリアーズはオファーせず?黄金期を築いた生え抜きビッグ3に存続の危機<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.28

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)からの信頼も厚く、昨年5月には「もしNBAでザイオン(ウィリアムソン/ニューオリンズ・ペリカンズ)をガードするのに1人選ぶとしたら、ドレイモンドがふさわしいだろうね。彼はリーグで最もスマートなディフェンダー。自身の強みを生かして相手の前に立ちはだかる。ドレイモンドがいるということは、ディフェンス面で究極の武器ということだ」と言わしめた。

 コートにいるだけで相手チームの気を引きつけ、味方のスペースを作り出してしまうカリー、そのカリーと双璧を成すシュート力と守備力を兼備したトンプソン、そして卓越したバスケIQを持ち、複数のポジションをカバーするグリーンという、攻守両面における“ゲームチェンジャー”の存在が、これまでウォリアーズの強みとなってきた。それだけに、もしグリーンが退団するとなれば、大きな痛手となることは容易に予想できる。
 
 一方、チームの年俸総額は右肩上がりで、ラグジュアリータックス(贅沢税)も増え続けているため、フロント側は少しでも出費を抑えたいのが本音だろう。

 今夏は、来シーズン終了後に現行契約が満了するアンドリュー・ウィギンズ、制限付きFAとなるジョーダン・プールとの延長契約が控えており、フロントはグリーンやトンプソンとの未来も見据えた交渉に直面している。

 もしチームがグリーンとの延長契約に対して首を横に振り続けるのであれば、ビッグ3体制は来季限り、あるいは来夏見返りなしに退団されることを嫌ってシーズン中にトレード、といった荒療治に出る可能性もゼロではないのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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