「KD(デュラント)は上質なバスケットボールをプレーしたがっていた。俺たちがやっていた、選手たちがボールを動かしていくタイプのバスケットボールを見てきたからな。ステフを生かすやつさ。皆がステフのために走ってスクリーンをかけ、ステフへボールを回すスタイルを、俺たちは楽しんでやっていたからだ」
2014年にウォリアーズの指揮官に就任したスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、スクリーンやカットなどのオフボールムーブを交えて、コート上の選手たちが動き回るシステムを作り上げた。カリーやトンプソンが外から射抜き、ペイントエリアからイージーバスケットを重ねる現在のチームの核となっているものだ。グリーンはさらにこう続ける。
「俺たちはベストブランドと言えるバスケットボールをプレーしていた。俺たちがこなすプレーやパス、ムーブといったバスケットボールは、NBAではスパーズを除いてどこもしていなかった」
スパーズはティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリにカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)といったスター選手を中心に、グレッグ・ポポビッチHCによるアンセルフィッシュなチームバスケットで2014年に優勝。
その当時エクストラパスという言葉が頻繁に聞かれたたように、コート上の5人がボールムーブメントでディフェンスとのズレを作り出す、美しいバスケットボールを確立させたのである。
「どのチームもピック&ロールやミスマッチばかりを突いてやっていた。それはNBAがそういう周期にあったからでもある。そこで俺たちはバスケットボールのスタイルを変えてみせたのさ」とグリーン。
そうして独自のスタイルを構築した当時のウォリアーズのオフェンスは、世界中のバスケットボールファンや関係者を魅了。それだけでなく、デュラントをはじめ対戦相手としてプレーする選手たちにも魅力的に映っていたということなのだろう。
王者ウォリアーズは今季もカリー、トンプソン、グリーンのビッグ3が健在なだけに、美しいチームバスケットを披露してくれるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
2014年にウォリアーズの指揮官に就任したスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、スクリーンやカットなどのオフボールムーブを交えて、コート上の選手たちが動き回るシステムを作り上げた。カリーやトンプソンが外から射抜き、ペイントエリアからイージーバスケットを重ねる現在のチームの核となっているものだ。グリーンはさらにこう続ける。
「俺たちはベストブランドと言えるバスケットボールをプレーしていた。俺たちがこなすプレーやパス、ムーブといったバスケットボールは、NBAではスパーズを除いてどこもしていなかった」
スパーズはティム・ダンカン、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリにカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)といったスター選手を中心に、グレッグ・ポポビッチHCによるアンセルフィッシュなチームバスケットで2014年に優勝。
その当時エクストラパスという言葉が頻繁に聞かれたたように、コート上の5人がボールムーブメントでディフェンスとのズレを作り出す、美しいバスケットボールを確立させたのである。
「どのチームもピック&ロールやミスマッチばかりを突いてやっていた。それはNBAがそういう周期にあったからでもある。そこで俺たちはバスケットボールのスタイルを変えてみせたのさ」とグリーン。
そうして独自のスタイルを構築した当時のウォリアーズのオフェンスは、世界中のバスケットボールファンや関係者を魅了。それだけでなく、デュラントをはじめ対戦相手としてプレーする選手たちにも魅力的に映っていたということなのだろう。
王者ウォリアーズは今季もカリー、トンプソン、グリーンのビッグ3が健在なだけに、美しいチームバスケットを披露してくれるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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