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NBA

「NBAは大変なことになる」フランスの“超逸材”ウェンバンヤマとは何者か。バスケ大国アメリカを揺るがす大物ぶり<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.10.09

 コート上での対決はというと、10月4日に行なわれた1戦目はイグナイトが122-115で勝利。「NBAのルールで、NBAのコートで、NBAのチームと対戦する。僕にとってまったく初めての経験だから、どうなるのか興味津々だ」と話していたウェンバンヤマは37得点に加え、驚異の5ブロックを記録。一方のヘンダーソンも、チームハイの28点に9アシスト、5リバウンドと、評判通りの活躍を見せた。

 そして2日後の2戦目はメトロポリタンが逆襲。112-106でイグナイトを下した。この試合でもウェンバンヤマは36得点、11リバウンド、4ブロックと攻守でチームを牽引。ヘンダーソンは、試合中にウェンバンヤマとの接触でヒザを痛め、途中でコートから退いた。

 ロサンゼルス・レイカーズのロブ・ペリンカやニューヨーク・ニックスのスコット・ペリーらNBA のGMやスカウトをはじめ、クリス・ポール、デビン・ブッカー、ルディ・ゴベアといった現役選手など、NBA関係者が200人以上も詰めかけたという異例のエキシビションマッチは、「来年のドラ1候補」とその名を轟かせる怪物の実力を証明する機会となったのだった。
 
 ウェンバンヤマ自身が尊敬する選手として名を挙げるケビン・デュラントは「彼が入ってきたら、NBAは大変なことになるだろうね。みんな彼がこのリーグに来ることをとても楽しみにしている。どうなるのか見ものだ」とコメント。

 レブロン・ジェームズも「ここ数年、誰もがユニコーンだった。でも、彼はそれよりもさらに宇宙人のような存在だ。彼のように長身で、コート上で流れるように優雅に動く選手を、これまで誰も見たことがない。ボールスキル、マークを外してのステップバックスリー、キャッチ&シュートからのスリー、ブロックショット。彼は間違いなく世代を超えた才能の持ち主であり、このまま順調に成長し続けてくれることを願っている」と惜しみない称賛を送っていた。

文●小川由紀子
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