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NBA

アデトクンボが3試合で2度の1桁得点に終わるも、本人は意に介さず「正しいプレーを心掛けただけ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.13

 28歳のフォワードは、今季いずれもリーグ3位の平均31.0点、11.9リバウンドを残すほか、5.3アシストにフィールドゴール成功率52.4%を記録。フリースローは成功率こそ65.3%ながら、試投数はリーグトップの平均12.9本を誇っており、ペイントエリアでアンストッパブルな存在であることに変わりはない。

「さっきも言ったけど、僕はアグレッシブになりたいし、リングへ向かっていきたい。自分がアグレッシブでなければ、それは戦っていないようなものなんだ。でも、最終的にはゲーム全体を見て、正しいプレーをしていく。別に戸惑ったりしていたわけじゃない」

 本人がそう口にしていた通り、彼の真骨頂は213cm・110kgの肉体と持ち前の身体能力、手足の長さを存分に発揮したペイントアタックだ。

 だがそれが封じられたり、自身のショットが不調であろうと、アデトクンボはリバウンドやプレーメーキング、ディフェンスなど多方面でチームへ貢献できることを、ここ数試合で示している。
 
「僕は正しいプレーをしていく。そしてチームが数多くのショットを決めて、みんなが最も必要としてくれた時に重要なショットを決める。自分にできる限りのあらゆる部分で、ゲームに影響を与えていかなきゃいけないのさ」

 “グリーク・フリーク”を擁するバックスは、12日のマイアミ・ヒート戦を落としたものの、27勝15敗(勝率64.3%)でイースタン・カンファレンス3位の好位置にいる。相棒のクリス・ミドルトンがヒザを痛めて昨年12月中旬から離脱しているとはいえ、この頼れるオールラウンダーがいる限り、チームが大崩れすることはないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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