昨季のヒートはプレーオフのカンファレンス・ファイナルでボストン・セルティックスに惜敗。NBAファイナル進出まであと１勝に迫っており、今季もほぼ同等の戦力を有している。

　ただ、NBAはここ数日の間に大型トレードが頻発。カイリー・アービングがブルックリン・ネッツからダラス・マーベリックスへ移籍したのを皮切りに、３チーム間トレードでラッセル・ウエストブルックがロサンゼルス・レイカーズからユタ・ジャズ、ディアンジェロ・ラッセルがミネソタ・ティンバーウルブズからレイカーズ、マイク・コンリーがジャズからウルブズへ移籍と、オールスター経験のあるPGが次々とトレードされていることもあり、ラウリーにも移籍の可能性があることは捨てきれない。
  　そんななか、チームメイトのバトラーは在籍２年目のベテランガードについて「俺はNBA選手、それに人としてカイルのことが大好きだ。カイルと一緒にプレーしたい」と発言。一方で、「けどそれは俺がコントロールできることじゃないんだ」と漏らしていた。

　バトラーの言う通り、トレードは選手の意思だけで決めることはできない。それでも、ヒートの大黒柱は少し沈黙してから「彼はどこにも行ったりしない」と、ラウリー放出を望んでいない旨を口にしていた。

　はたして、デッドラインまで１日を切ったNBAで、さらなる電撃トレードは実現するのか。各チームの動きから目が離せない。

文●秋山裕之（フリーライター）