「前半は安易なプレーも目立った。余計なドリブルを入れたり、2、3人に囲まれた状況をうまくかわすことができていなかった。しかしその後、シュートを修正し、よりプレーが明確になった。
彼には試合中に自分のプレーを修正していく能力があり、その場の状況からすぐに学ぶことができる。それは彼が持つ数多くの資質のひとつだ。そうしてヨアン(マコンドゥ、モナコ所属のセンター)とともに10ブロックで相手のゴールに蓋をし、リバウンドではゴベアの記録に並んでしまった。あっぱれだよ!」
ちなみにウェンバンヤマは19年、U16の欧州選手権で21リバウンドを奪っている。
仏レキップ紙からこの夏の本戦出場について聞かれたウェンバンヤマは、「(この大会は)自分にとって重要なステップだと捉えている。この大会を回避したいという思いはまったくない」と冷静に答えた。
今年6月のNBAドラフト後、指名チームからのプレッシャーもあるのでは? と重ねて質問されると、「それは僕にはどうなるかはわからないけれど、僕自身の意思としては、この夏の大会に出たい。今年のワールドカップで学んで、来年のオリンピックに備えたいんだ」
今回のワールドカップは、翌年にオリンピックが控えていることもあり、多くの国がいつも以上に重要視している。実際この大会からは、ヨーロッパとアメリカは2チームずつ、アジアとアフリカは1チームずつが、24年のパリ五輪への出場権をストレートで手にすることができる。
“地元パリでの五輪で、チームUSAを破ってバスケットボール界の頂点に立つ――”
これこそフランスが描いている夢のシナリオだ。
その絶好のタイミングに、ウェンバンヤマという新星が登場した。もっとも、まだまだ未熟さは否めない。デビューしたての19歳なのだから当然だが、NBAの第1線で活躍するスター選手を擁するギリシャやセルビア、スロベニアらが早々に敗退を喫した昨年のユーロバスケが示すように、近年の国際バスケはレベルが非常に上がっている。ウェンバンヤマ自身、本戦出場メンバーとの対戦で、自分がどれだけやれるのかを試してみたい、という気持ちを強く抱いていることだろう。
この夏ウェンバンヤマは、NBAドラフトだけでなく、国際舞台でも、存分に話題を振りまいてくれるに違いない。
文●小川由紀子
彼には試合中に自分のプレーを修正していく能力があり、その場の状況からすぐに学ぶことができる。それは彼が持つ数多くの資質のひとつだ。そうしてヨアン(マコンドゥ、モナコ所属のセンター)とともに10ブロックで相手のゴールに蓋をし、リバウンドではゴベアの記録に並んでしまった。あっぱれだよ!」
ちなみにウェンバンヤマは19年、U16の欧州選手権で21リバウンドを奪っている。
仏レキップ紙からこの夏の本戦出場について聞かれたウェンバンヤマは、「(この大会は)自分にとって重要なステップだと捉えている。この大会を回避したいという思いはまったくない」と冷静に答えた。
今年6月のNBAドラフト後、指名チームからのプレッシャーもあるのでは? と重ねて質問されると、「それは僕にはどうなるかはわからないけれど、僕自身の意思としては、この夏の大会に出たい。今年のワールドカップで学んで、来年のオリンピックに備えたいんだ」
今回のワールドカップは、翌年にオリンピックが控えていることもあり、多くの国がいつも以上に重要視している。実際この大会からは、ヨーロッパとアメリカは2チームずつ、アジアとアフリカは1チームずつが、24年のパリ五輪への出場権をストレートで手にすることができる。
“地元パリでの五輪で、チームUSAを破ってバスケットボール界の頂点に立つ――”
これこそフランスが描いている夢のシナリオだ。
その絶好のタイミングに、ウェンバンヤマという新星が登場した。もっとも、まだまだ未熟さは否めない。デビューしたての19歳なのだから当然だが、NBAの第1線で活躍するスター選手を擁するギリシャやセルビア、スロベニアらが早々に敗退を喫した昨年のユーロバスケが示すように、近年の国際バスケはレベルが非常に上がっている。ウェンバンヤマ自身、本戦出場メンバーとの対戦で、自分がどれだけやれるのかを試してみたい、という気持ちを強く抱いていることだろう。
この夏ウェンバンヤマは、NBAドラフトだけでなく、国際舞台でも、存分に話題を振りまいてくれるに違いない。
文●小川由紀子
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