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NBA

超絶ダンクで“時の人”となったマック・マクラング。運命を変えたコンテストの舞台裏とその後<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.02.26

コンテストで超絶ダンクを披露したマクラング。一夜にして全米にその名を轟かせた。(C)Getty Images

コンテストで超絶ダンクを披露したマクラング。一夜にして全米にその名を轟かせた。(C)Getty Images

 インテンシティが乏しい展開となった今年のオールスターゲームで、大いに盛り上がったのが前日の土曜に行なわれたスラムダンク・コンテストだ。

 優勝者は、この大会の数日前にフィラデルフィア・セブンティシクサーズと2ウェイ契約を結んだ、Gリーグが主戦場のマック・マクラング。Gリーガーがこのコンテストに招待されたのも、今回が初とのことだ。

 しかしダンクファンにとって彼はすでにお馴染みの存在で、2018年にはハイスクール版のオールスター・スラムダンク・コンテストと言われる『Ball is Life All-American Dunk Contest 』で優勝。ちなみに同大会には、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)の息子のシャリーフ・オニールも出場していた。

 今年のコンテストには、マクラングのほかにトレイ・マーフィー三世(ニューオリンズ・ペリカンズ)、ケニョン・マーティンJr. (ヒューストン・ロケッツ)、そして出場を辞退したシェイドン・シャープ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)に代わってジェリコ・シムズ(ニューヨーク・ニックス)が出場。
 
 マーティンJr. とシムズは1回戦で脱落し、マーフィー三世との一騎打ちとなった決勝の2投を両方とも50点満点で決めて、マクラングが堂々の優勝を飾った。

 1投目は肩車された男性が首の後ろにセットしたボールを、ジャンプしながら取ってそのままダンク(50点満点)。2投目は空中で一回転しながらの両手ダンク(49.8点)。3投目は、身長188cmの彼が直立した成人男性を飛び越える超絶ジャンプ力を披露しての一発(50点満点)。

 そして、ハイスクール時代の『GATE CITY』のジャージーを身につけて挑んだ最後の一投は、なんと540度回転から。ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)ら会場に集まったスターたちも、みな目を丸くしたこの華麗なパフォーマンスは、納得の50点満点だった。

「自分がアンダードックだったのはわかっていたから、とにかく自分が正しくて、周りが間違っているということを証明したかった。素晴らしい達成感だ」
 
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