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NBA

「カワイが1番手で俺は2番手」。クリッパーズのジョージが「ただ勝ちたいだけ」と優勝への想いを語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.02

「誰もが俺たちについてこう言う。『カワイとお前がナンバー1だ』とね。けど俺はハッキリと言っておく。自分は2番手なんだ。カワイが1番手で俺は2番手。俺たちは(何か問題が生じる前に)芽を摘み取ったんだ。そこにエゴなんてないのさ」

 ジョージが全幅の信頼を寄せる1歳下のレナードは、これまで2球団でファイナルMVPに輝き、故障で全休明けの今季も平均23.0点、6.1リバウンド、4.0アシスト、1.38スティールを記録。シーズン序盤は試運転が続いたが、1月は平均27.7点、2月も27.0点と調子を上げている。

「俺は(自分の役割について)学んだのさ。2番手になって、オフボールでベストなプレーをしてきた。2番手としてラスと一緒にプレーしたことで、キャリアベストのシーズンを送ったんだ」

 ジョージは自身がファーストオプションになることにこだわりはなく、「バスケットボールでエゴなんてない。俺はただ勝ちたいだけなんだ」と続けていた。
 
 クリッパーズはオールスター明けからウエストブルックが先発ラインナップに加入。平均16.0点、5.7リバウンド、9.3アシスト、2.33スティールに加え、フィールドゴール成功率52.9%、3ポイント成功率44.4%とショットも好調だ。その間チームは3連敗を喫しているものの、元MVPはスムーズに溶け込んでいる。

 稀に見る大混戦となっているウエスタン・カンファレンスで、クリッパーズは現在33勝31敗(勝率51.6%)で6位。プレーオフ出場を確実にするため、なんとしてでも白星が欲しい状況だ。

 次戦2日にはゲーム差なしで5位にいるゴールデンステイト・ウォリアーズ(32勝30敗/勝率51.6%)、翌3日には36勝25敗(同59.0%)で3位のサクラメント・キングスとのアウェー2連戦が控える。決して簡単な道のりではないものの、ジョージ、レナード、ウエストブルックの“新ビッグ3”の力で、勝利を掴みたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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