現地時間2月24日、ロサンゼルス・クリッパーズはオールスターブレイク明け初戦を迎え、ホームのクリプトドットコム・アリーナでサクラメント・キングス戦に臨んだ。
この試合、クリッパーズはテレンス・マンをベンチスタートに回し、新加入のラッセル・ウエストブルックを先発ポイントガードとして起用。ポール・ジョージ、カワイ・レナード、マーカス・モリスSr.、メイソン・プラムリーと共にスターターを形成した。
チケット完売となった試合の会場には1万9068人が詰めかけ、ウエストブルックのクリッパーズ入りを歓迎。34歳のベテランガードは39分27秒コートに立ち、フィールドゴール成功率53.8%(7/13)で計17得点に5リバウンド、14アシストと“らしさ”を見せつけた。
「クレイジーだ。こんなに多くの点が入るゲームでプレーしたことがあるか覚えていないよ。オールスターブレイクで元気になったと思う」(ウエストブルック)
両チームによる一戦は2度の延長にもつれ込むなど、約3時間(2時間48分)という長丁場となった。クリッパーズは第4クォーター残り3分の時点で11点リードを手にしていたものの、ディアロン・フォックスを中心としたキングスの猛追に遭い、マリーク・モンクの3ポイントで同点に追いつかれた。
1度目の延長、2度目の延長でもクリッパーズは6点リードを手にしていたが、そこから失速。2度目の延長残り36.5秒にフォックスにジャンパーを決められ、175-176で惜敗した。
ウエストブルックは第4クォーター終盤の場面でマークマンのモンクを見失って失点。さらに7ターンオーバーを喫し、2度目の延長残り1分49秒には6つ目のファウルを吹かれてコートを去った。
それでも、クリッパーズはいずれも今季最多の39アシスト、3ポイント26本成功と、“ウエストブルック効果”は絶大だった。
「俺が想像していたとおりだ。ラスがこのチームの一員になって俺が嬉しい理由、それは彼が持ち込んでくれることにある」と語ったジョージは、オクラホマシティ・サンダー時代の戦友についてこのように話していた。
「俺たちにはポイントガードが必要だった。今夜見せてくれたように、俺たちのオフェンスへ入り込んで、フロアジェネラルとなってイージーバスケットを演出してくれる男をね。彼こそ、俺たちが求めていた不可欠な存在だったのさ」
この日クリッパーズとキングスが叩き出した計351得点は、NBA歴代2位という快記録。ウエストブルックという爆発的な司令塔を加えたクリッパーズは、今後がさらに楽しみなチームになった。
「コートへ出て競い合うことができる能力。それは決して誰にでもあるものではないと思う。この組織、チームメイトたち、ファンのみんなのお陰で、最高のデビューになった。ただ勝てなかっただけ」
ウエストブルックは試合後にそう語り、前を向いていた。25日を終えた時点で、クリッパーズはウエスタン・カンファレンス5位の33勝29敗(勝率53.2%)。これから先もタフな戦いは続くが、ウエストブルックにとって“LAでの心機一転”は、上々のスタートになったのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
この試合、クリッパーズはテレンス・マンをベンチスタートに回し、新加入のラッセル・ウエストブルックを先発ポイントガードとして起用。ポール・ジョージ、カワイ・レナード、マーカス・モリスSr.、メイソン・プラムリーと共にスターターを形成した。
チケット完売となった試合の会場には1万9068人が詰めかけ、ウエストブルックのクリッパーズ入りを歓迎。34歳のベテランガードは39分27秒コートに立ち、フィールドゴール成功率53.8%(7/13)で計17得点に5リバウンド、14アシストと“らしさ”を見せつけた。
「クレイジーだ。こんなに多くの点が入るゲームでプレーしたことがあるか覚えていないよ。オールスターブレイクで元気になったと思う」(ウエストブルック)
両チームによる一戦は2度の延長にもつれ込むなど、約3時間(2時間48分)という長丁場となった。クリッパーズは第4クォーター残り3分の時点で11点リードを手にしていたものの、ディアロン・フォックスを中心としたキングスの猛追に遭い、マリーク・モンクの3ポイントで同点に追いつかれた。
1度目の延長、2度目の延長でもクリッパーズは6点リードを手にしていたが、そこから失速。2度目の延長残り36.5秒にフォックスにジャンパーを決められ、175-176で惜敗した。
ウエストブルックは第4クォーター終盤の場面でマークマンのモンクを見失って失点。さらに7ターンオーバーを喫し、2度目の延長残り1分49秒には6つ目のファウルを吹かれてコートを去った。
それでも、クリッパーズはいずれも今季最多の39アシスト、3ポイント26本成功と、“ウエストブルック効果”は絶大だった。
「俺が想像していたとおりだ。ラスがこのチームの一員になって俺が嬉しい理由、それは彼が持ち込んでくれることにある」と語ったジョージは、オクラホマシティ・サンダー時代の戦友についてこのように話していた。
「俺たちにはポイントガードが必要だった。今夜見せてくれたように、俺たちのオフェンスへ入り込んで、フロアジェネラルとなってイージーバスケットを演出してくれる男をね。彼こそ、俺たちが求めていた不可欠な存在だったのさ」
この日クリッパーズとキングスが叩き出した計351得点は、NBA歴代2位という快記録。ウエストブルックという爆発的な司令塔を加えたクリッパーズは、今後がさらに楽しみなチームになった。
「コートへ出て競い合うことができる能力。それは決して誰にでもあるものではないと思う。この組織、チームメイトたち、ファンのみんなのお陰で、最高のデビューになった。ただ勝てなかっただけ」
ウエストブルックは試合後にそう語り、前を向いていた。25日を終えた時点で、クリッパーズはウエスタン・カンファレンス5位の33勝29敗(勝率53.2%)。これから先もタフな戦いは続くが、ウエストブルックにとって“LAでの心機一転”は、上々のスタートになったのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
関連記事
- クリッパーズに加入したウエストブルックが意気込みを語る「頼まれたら何でも、必要とされれば何だって、やってみせる」<DUNKSHOOT>
- レイカーズから放出されたウエストブルックが、2年前に「絶対嫌だ」とトレード拒否していたクリッパーズと契約へ<DUNKSHOOT>
- 俊英ウェンバンヤマが代表3戦目で22得点、17リバウンド、6ブロック!指揮官は“修正力”の高さに「あっぱれ!」<DUNKSHOOT>
- ハーデンは今夏に古巣ロケッツへ復帰するのか?シクサーズ首脳陣は「優勝のチャンスがある場所へ行くだろう」<DUNKSHOOT>
- バスケ日本、W杯予選最終戦で快勝締め!須田が3P6本で20得点、終盤には富樫&河村の“Wユウキ”起用も<DUNKSHOOT>