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NBA

シクサーズの“陰の立役者”タッカーをエンビードらが絶賛!ポルジンギス完封の秘訣は「フィジカルに尽きる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.13

「フィジカルに尽きるね。彼(ポルジンギス)はものすごく長い。けど彼はターンしてシュートするしかなく、PJは手を上手く使って守っていたよ」

 そう話したのは、シクサーズのドック・リバースHC(ヘッドコーチ)。196cm・111kgのタッカーに対し、ポルジンギスは221cm・109kgと、高さでは20㎝以上のミスマッチとなる。だが、37歳のベテランは持ち味であるフィジカルの強さを武器に相手にへばりつき、巧みな腕の動きとフットワークを駆使して自由を与えなかった。

 エースのエンビードも、タッカーの仕事ぶりを絶賛していた。

「良かったよ。彼(ポルジンギス)のように、7フィート4インチ(224㎝)の男と対戦する時は、フィジカルを駆使して(快適ではない状況へ)追いやらなきゃいけない。彼はそこからシュートすることしかできなかった」
 
 今季のタッカーは出場全64試合でスターターを務め、平均25.7分のプレータイムで3.5点、4.0リバウンド。無得点に終わったゲームは19戦を数えるが、その試合でシクサーズは15勝4敗と大きく勝ち越している。

 それはタッカーが、このウィザーズ戦で見せたようなフィジカルを駆使したタフなディフェンスをはじめ、チームメイトを生かすスクリーンやリバウンド、スペーシングなど、自身の役割に徹しているからこそ。

 エンビード&ハーデンというスーパーデュオを擁するシクサーズは、これでイースタン・カンファレンス3位の45勝22敗(勝率67.2%)。一昨季にミルウォーキー・バックスで優勝した経験も有するベテランのタッカーは、プレーオフに向けてますます頼もしい存在となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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