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NBA

球宴後6勝5敗と停滞するセルティックス。スマートは自身のディフェンス面の不調を嘆く「平凡になっている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.17

 193cm・100kgという屈強な肉体を持つスマートは、パワーだけでなくフットワークにも定評があり、複数のポジションをカバーできるスイッチディフェンダーとして知られる守備の名手。

 だがハイスコアリングゲームが乱発する今季は「アドバンテージなんてない」、「オフェンスをする選手に自分の身体が接触したら、すぐさまファウルになってしまう」と守備側の苦悩を語っていた。

 とはいえ、オフェンス一辺倒のチームが頂点に立てないのはNBAの歴史が証明している。プレーオフでミルウォーキー・バックスやフィラデルフィア・セブンティシクサーズといったタフな相手が待ち受けるイースタン・カンファレンスを勝ち上がるためには、強固なチームディフェンスが不可欠であり、スマートとウィリアムズ三世がそのカギを握っていると言っていい。
 
 そんなチームにとって、15日に敵地でウルブズを104-102で下したことは今後に向けてターニングポイントになるかもしれない。この試合でセルティックスはフィールドゴール成功率40.5%(34/84)、3ポイント成功率30.0%(12/40)とオフェンスで苦しみながらも、堅守で勝利を掴み取った。

「逆境のなかで勝利できることは、俺たちにとってキーになる。相手チームはランを仕掛けてくる。そこで俺たちは打撃を受けても耐えて、自分たちに流れを持ち込まなきゃいけない」

 スマートは試合後にそう語り、勝利を喜んでいた。セルティックスはイースタン・カンファレンスならびにリーグ2位の48勝22敗(勝率68.6%)と、依然として好戦績を残している。約1か月後に始まるプレーオフへ向けて、再びギアを上げていきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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