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NBA

トーマスがラプターズ副社長時代の95年ドラフトを回想「(ガーネットは)『私のラプターだ』と思った」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.04.07

 そのなかで、ウルブズのフロントの一員だったケビン・マクヘイルから、「正直にガーネットについて教えてほしい。ガーネットの思惑を読み取ることができないんだ」とトーマスのもとに連絡が入ったという。

「ドラフト前後にガーネットの周辺では悪い噂が絶えなかった。偉大なプレーヤーだけど、彼を信用できるのか? 私は彼が自分たちのところに転がり込んできてほしかったから、ある物語に手を貸したんだ」

 トーマスはマクヘイルに対して、「ケビン、私は嘘をつくつもりはない。君(ウルブズ)がガーネットをドラフト指名しなければ、私が指名するつもりだ。彼は君ときっと上手くいく。彼に関する噂はすべて雑音だ」と回答。結局、全体5位でガーネットはウルブズへ、ラプターズはガードのスタッダマイアーを迎え入れることになった。
 
「ケビン(マクヘイル)はガーネットを指名したから、我々はデイモン・スタッダマイアーを獲得した。これがガーネットに関することの顛末さ」

 ラプターズに指名されたスタッダマイアーは1年目に平均19.0点、9.3アシストの活躍で新人王に輝いたものの、3年目の97-98シーズン途中にポートランド・トレイルブレイザーズにトレード。一方のガーネットは2年目からオールスターの常連となり、2003-04シーズンにはウルブズをウエスタン・カンファレンス1位に導きMVPに選ばれるなど、リーグを代表するビッグマンとなった。

 もしガーネットがドラフトでラプターズに入団していたら、また違った歴史が生まれ、フロントとしてのトーマスに対する世間の評価も変わっていたかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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